男子60キロ級 平岡が優勝

[ 2008年2月10日 09:18 ]

韓国の崔敏浩(右)を破って優勝した平岡

 柔道のフランス国際第1日は9日、パリのベルシー総合体育館で男女計7階級を行い、男子60キロ級の平岡拓晃(了徳寺学園職)が決勝で昨年の世界選手権3位の崔敏浩(韓国)を破り、優勝した。平岡は攻撃的な柔道で初戦から4試合連続で一本勝ちし、決勝は崔から技ありと有効を奪った。

 アテネ五輪男子66キロ級金メダリストの内柴正人(旭化成)と女子63キロ級の上野順恵(三井住友海上)は決勝で敗れ、2位。女子52キロ級で18歳の中村美里(東京・渋谷教育渋谷高)は4回戦で敗れ、同57キロ級の佐藤愛子(了徳寺学園職)とともに3位にとどまった。
 女子48キロ級の福見友子(筑波大)は準決勝で屈し、3位決定戦も敗れた。男子73キロ級の大束正彦は(東海大)は3回戦で敗退した。

 ≪ぶっちぎりの優勝≫決勝で奪ったポイントは技あり1つに有効4つ。男子60キロ級の平岡が昨年の世界選手権3位の崔敏浩を圧倒し、ぶっちぎりの優勝を飾った。得意の背負い投げを武器に初戦から4試合連続で一本勝ちした。勢い乗って頂点に登り詰めたが「北京五輪で金メダルを取ることだけを考えているから」と先にある大きな目標を口にした。昨年12月の嘉納杯東京国際を制し、五輪3連覇の野村忠宏(ミキハウス)に次ぐ国内2番手に急浮上。当初は絶対的な王者と北京五輪代表の座を争うことに重圧を感じ、胃腸炎も患った。それでも、懸命に汗を流して「なにくそ、やってやる」と腹をくくった。休む間もなく来週はオーストリア国際(16、17日)に臨む。実績は野村に及ばないが、現在進行形の力を示して五輪切符を目指す。「次のことを考えている」と表情を引き締め、欧州大会の2連勝に気持ちを切り替えた。(共同)

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2008年2月10日のニュース