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FC大阪が6試合ぶり得点で快勝 J3通算100試合出場のFW田中が先制ゴール

[ 2024年4月10日 22:24 ]

明治安田J3リーグ第9節   FC大阪2―0八戸 ( 2024年4月10日    東大阪市花園ラグビー場 )

<FC大阪・八戸>後半2分、2点目のゴールを決めたFC大阪DF舘野俊祐(右)とサポーターの元へ向かうFW田中直基
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 長い、長いトンネルを抜けた。FC大阪がリーグ戦では6試合ぶり、カップ戦を含めると7試合ぶりに得点を挙げ、第3節以来、1カ月ぶりの勝ち点3を獲得した。

 前半22分、MF木匠貴大がPKを失敗。今日もまた、ゴールは遠いのか――。スタジアムを覆った重苦しい空気を振り払ったのは、この日でJ3通算100試合出場を達成したFW田中直基だった。同36分、右サイドからのクロスをペナルティーエリア内中央の木匠が軽く右足でタッチして逆サイドへ。左ポケットへ走り込んでいた田中が、右足でゴール左へ押し込んだ。

 試合前、スタッフからの「自分で決めて、自分で(100試合を)祝って」の一言で気が楽になった。「じゃあ、自分で祝ってやろうって。(試合後の)今も割と落ち着いていますね」と、熱しすぎず冷めすぎず、適度な温度感で試合へ臨めたことも、ゴールを生んだ要因だ。無得点の6戦では「気持ちの面でも、どうしても硬くなってしまっていた」と振り返る。「1点、決めることができたので、これから全員で点を決めていければいい」と微笑んだ。

 1点だけでは終わらなかった。後半開始直後の2分、DF舘野俊祐がペナルティーエリア外から左足を振り抜いて2点目をゲット。クロスバーに当たったが、ゴール内に収まった。得点直後にはサポーターと歓喜の抱擁。「ずっと(4節連続で)0―0で、どの選手もキャリアで経験したことがなかったはず。1つ負けて(前節6日の大宮戦で今季初黒星)、吹っ切れた部分もあったと思う。今日絶対、勝たなきゃいけないという気持ちを、90分通してプレーで出せた」とうなずいた。

 苦しい時期にも、大嶽直人監督は「1日のルーティンを変えずに、当たり前のことを朝から晩まで、選手を信じてやっていた」と、どっしりと構え、耐え続けた。ホームでは5試合で2勝3分けと未だリーグ戦では無敗。岐阜以外の上位チームが軒並み勝ったため順位は5位のままだが、自動昇格圏内の2位・沼津とは勝ち点3差。食らいついていくだけだ。

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