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川崎F らしさあふれる攻撃で柏に完勝 鬼木監督「自分たちのサッカーは何なんだろうと非常に考えた」

[ 2023年5月28日 20:40 ]

<川崎F・柏>前半、指示を出す川崎F・鬼木監督(撮影・西海健太郎)
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 明治安田生命J1リーグの4試合が行われ、カタール1部アルラヤンに移籍した前主将の日本代表DF谷口彰悟(31)らクラブOBが観戦に駆けつけた川崎Fは、ホームで柏に2―0で完勝してリーグ3試合ぶりの勝利を挙げた。

 FW小林悠(35)が今季リーグ戦初先発を果たし、DF登里享平(32)がキャプテンマークを巻いた一戦。前半から川崎Fらしい攻撃で決定機の嵐となった。

 まず21分、左サイドでの相手のスローインで、小林がDF立田悠悟(24)にプレス。ミスを誘ってボールをかっさらうと、そのままペナルティーエリア内左に侵入してGKの右を右足で射抜いた。「相手のミスですけど、ああいうところをきっちり決めることが試合運びにとって大事だと思った。前半からアグレッシブにいった結果が相手のミスにつながった」。

 エースの得点後は、登里が続く。ビッグチャンスが続いた後のアディショナルタイム。ペナルティーエリア手前から左サイドバックが「練習でも出ないようなシュートだった」と利き足とは逆の右足で右ネットへ豪快な一発。GKが一歩も動けない追加点が突き刺さった。「1回止めてからシュートに変えたが、シュートコースが空くのが分かったし、あとは思い切って打っただけ。技術というより気持ち。崩しの勢いで行けた」。

 今季2点目を挙げた登里はゴール後の歓喜の最中に左肩を痛めて担架で退いたが、ハーフタイムが明けると後半も問題なく出場した。登里に抱きついた小林は「うれしくて抱きついたらあいつの肩を痛めさせちゃった。ちょっと焦っていましたけど、最後まで出てくれたので良かった。(追加点が)ノボリだったのは特別うれしかった」と笑顔。終わってみればシュート数17―7、相手の枠内シュートは1本のみと圧倒した。

 小林、登里、大島ら川崎Fの戦い方をよく知る選手が奮闘し、もたらした白星。鬼木達監督(49)は公式戦3連敗を喫した24日のルヴァン杯浦和戦後に、「改めて自分たちのサッカーは何なんだろうかと非常に考えた」という。「改めて質とイメージの共有が重要だということを認識してあのメンバーにした。イメージの共有が非常につながっていた」とし、「今日は自分たちの形を持った中で戦い、90分いい集中をした。(川崎Fらしいスタイルに)戻したと言うよりも、進化。いろんなことを試してきたからこそいろんなものが見えてきたので、またここからもう一つ上げていきたい」と語った。

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