×

横浜・宮市 右膝じん帯断裂から326日ぶりに日産スタジアムでプレー 大声援を受け「心が震えた」

[ 2023年5月28日 17:57 ]

明治安田生命J1第15節   横浜2―0福岡 ( 2023年5月28日    日産ス )

<横浜・福岡>サポーターの声援にこたえる横浜・宮市(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 横浜F・マリノスのFW宮市亮が28日、ホームでの福岡戦の後半33分から途中出場し、右膝前十字じん帯断裂から昨年7月6日の広島戦以来326日ぶりに日産スタジアムのピッチに立った。

 後半33分に宮市がピッチに入ると、2万6115人のサポーターから大きな声援と拍手が起きた。24日のルヴァン杯・札幌戦で公式戦復帰を果たしていたが、本拠では復帰後初出場。「スタジアムがつくり出してくれた雰囲気に圧倒されて心が震えた。本当に待っていてくれたんだなという思いが凄く伝わった。今まで味わったことがないようなサポーターからの熱い思いを凄く感じた。感謝の思いをピッチで表現したいという思いで入りました。アウェーとは全然違う感覚があったので本当に勝利できてよかった」と声援に感謝した。日本代表として臨んだ、昨年7月27日のE―1選手権・韓国戦で右膝を負傷。一時は現役引退も考えたが、サポーターの後押しもあって現役を続行したとあり「プロを続けてきてよかった。サポーターがいなかったら現役を続けるという選択もなかったと思う。本当に感謝でいっぱいでした」と振り返った。

 試合では左サイドで持ち前のスピードを生かしてわずかな時間ながら何度も好機を演出した。「リードしている展開でスペースもあったので、チームが求めているスペースを突いて縦に仕掛けたりするところを求められていたのでそこは出さないといけないと思った。楽しかった」。激しいタックルを受けて周囲をヒヤッとさせる場面もあったが「(激しく)行かなくてもいいシーンだったのかもしれないけど、僕としては行きたかった。全然そこに対しての怖さもなかった。試すじゃないけど、公式戦の舞台で怖さがなくやれたのは自信になった」と振り返った。

 ケビン・マスカット監督も「宮市が長いリハビリを終え、Jリーグの舞台に帰ってきた。みんなも待っていたと思う。彼の笑顔をまた見られたのは良かった。彼が楽しくやっている姿が本当にうれしい。彼の笑顔をもっともっと見ていきたい」と復帰を歓迎。その上で「彼が自信になっただろうプレーは、後半激しいタックルを受けながらすぐに立ち上がってプレーを続行したのはできるんだというのが見えたと思う」と話した。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「日本代表(侍ブルー)」特集記事

2023年5月28日のニュース