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C大阪 リーグ戦の「ダービー」4連勝!! 決勝ヘッドの加藤「ヒーローになりたいと思っていた」

[ 2023年5月4日 07:00 ]

明治安田生命J1第11節   C大阪2-1G大阪 ( 2023年5月3日    パナスタ )

<G大阪・C大阪>後半、C大阪・加藤は勝ち越しゴールを決めエンブレムを握りしめながら雄叫びを上げる (撮影・後藤 大輝)
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 明治安田生命J1リーグは各地で8試合が行われた。コロナ以降では最多となる3万4517人の観衆を集めた「大阪ダービー」はC大阪がG大阪を2―1で下し、同カードのリーグ戦4連勝とした。後半23分から出場したFW加藤陸次樹が同45分にヘディングで決勝点をもぎ取った。首位の神戸は試合終了間際に追いつかれ、名古屋と2―2で引き分けた。

 ともに大阪を本拠とするライバルに勝負強さを見せつけた。決勝ヘッド弾を叩き込んだFW加藤は大声援で背中を押してくれたサポーターへ感謝しきり。

 「やっぱり奮い立ちました。決勝ゴールを決めて、ヒーローになりたいと思っていた。実現できてよかった」

 特に後半は防戦一方の展開。千載一遇のチャンスをモノにした。カウンターで、加藤と同じ後半23分から出番を与えられたFW北野がドリブルで敵陣へ持ち込む。左サイドでパスを受けたDF山中から中央へ絶妙なクロスが供給される。加藤は同じくペナルティーエリア内に侵入した北野と進路を交差させて、ほぼフリー。「目が合った。合わせるだけだった」。FWセアラの復調とともに途中出場が増え今季は先発2試合どまり。「悩んだこともあったけど少ない時間でいかに結果を出せるか」。切り替えて監督の起用に応えた。

 小菊昭雄監督の采配も鮮やかだ。布陣はボール保持のために新たに採用した4―3―3から、加藤、北野の投入に合わせて昨季のベースだった堅守速攻の4―4―2へ変更。後半アディショナルタイムは5バックで逃げ切り。「選手一人一人が輝いているかどうか」を重視し交代枠と回数をフルに使い切った。

 国内外でさまざまな“ダービー”を戦ってきたMF香川は言う。「ファン、サポーターが誇りに思えるように、彼らに勝利をささげるのがダービー」。昨季は大阪ダービー初戦の勝利以降リーグ戦10試合でわずか1敗と波に乗った。初夏を迎えたのに、今年も一足遅い桜の季節が始まる。 (北野 将市)

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