日体大柏　工藤さんにささぐ1勝　10月急逝の元日本代表、20年に練習参加

第101回全国高校サッカー第2日・1回戦   日体大柏3―1芦屋学園 （ 2022年12月29日    柏の葉 ）

＜日体大柏・芦屋学園＞前半、先制ゴールを決めた日体大柏・古谷（撮影・藤山　由理）
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　初出場の日体大柏（千葉）が3―1で快勝し、柏などでプレーした元Jリーガーの根引謙介監督（45）は「新しい扉を開けることができた。あと5つ扉がある。新しい景色が見られるように、まずは31日に向けていい準備をしたい」と、次戦丸岡戦へ目を向けた。

　前半12分に古谷が先制すると、選手全員がベンチに掲げてあった柏の背番号9のユニホームを手に喜んだ。今年10月に急逝した元日本代表FW工藤壮人さん（享年32）のもの。

　20年12月にブリスベンと契約するまで約半年間、所属チームがなかった工藤さんが日体大柏の練習に参加。3点目を決めた主将のFW吉田は「シュートはコースが大事だとマンツーマンで教えてもらった。工藤さんの分も頑張ろうと話していたので、点を決めて勝てたことがうれしい」と振り返った。15年から柏と相互支援契約を結び、指導者の派遣を受ける。激戦区千葉を勝ち抜いた実力で大会に旋風を巻き起こしそうだ。