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元日本代表DF駒野が引退試合で号泣 セレモニーで長男が涙のサプライズレター

[ 2022年11月13日 16:33 ]

<今治・長野>後半34分、交代し三門(左)と抱き合う今治・駒野(撮影・後藤 正志)
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 元日本代表DFでJ3FC今治に所属する駒野友一(41)が13日の長野戦で引退試合を行った。主戦場の右サイドバックで先発し、後半34分で退くまで、献身的にプレーした。

 試合後は引退セレモニーが行われた。駆けつけた家族を代表し、長男がサプライズで手紙を朗読。駒野本人だけでなく、見守った多数のサポーターも涙を流す一幕もあった。

 以下、長男が駒野に送った手紙。

 パパの試合を見に行ったり、家でもいつもパパの日本代表の時の試合や練習を何度も何度も見てきて、両足から繰り出される精度が高いクロスと、サイドを駆け上がる姿が大好きです。だから、パパが引退すると聞いた時は、涙が出ました。パパは、僕の一番の憧れのサッカー選手だからです。

 僕がパパから一番よく言われたことは、僕がサッカーの試合でミスをして、消極的になったときに、“失敗しても立ち上がって、次に向けて努力をしなさい”と言われました。

 何度失敗しても、立ち上がって練習して、パパみたいな努力するサッカー選手になりたいです。パパのサッカー人生は、誰も経験したことがないサッカー人生で、誰よりもたくさん嬉しいこと、辛いことを乗り越えてきたからこそ、今までピッチに立ち続けることができていたと考えると、本当にすごいな、とあらためて感じました。

 だけど…。本当は幼稚園生の頃から、パパと離れて暮らして、寂しかったです。

 これからはパパと一緒にたくさんサッカーしたり、日本に2人で旅行に行ったり、2人で自転車に乗って公園に行ったりしたいです。

 最後に、僕の憧れのサッカー選手、駒野友一選手、日本のために戦ってくれてありがとう。感動を与えてくれて、ありがとうございました。

 今治の皆さん、日本の皆さん、駒野友一を忘れないでください。

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2022年11月13日のニュース