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サプライズ選出の相馬 W杯でもサプライズ誓う「今はどう思われていても、一発決めたら全てが変わる」

[ 2022年11月13日 04:50 ]

長友(右)とランニングする相馬(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 森保ジャパンで先陣を切ってドーハ入りした国内組7人は11日、本格的な練習を開始した。W杯メンバーにサプライズ選出されたMF相馬勇紀(25=名古屋)はフルでメニューを消化し、軽快な動きを披露。7月のE―1選手権で3得点と活躍してカタールへの切符を手にしたドリブラーは、W杯でもサプライズを与える覚悟だ。DF長友佑都(36=FC東京)は髪を金色にして登場し、鼻を骨折したDF谷口彰悟(31=川崎F)は黒いフェースガードを装着した。

 驚かせるのは代表入りだけじゃない。1日の代表発表から10日。欧州組に先駆けて現地入りした相馬は「試合に出て、点を取って勝ったりしたら、そこで評価が一気に変わる。今はどう思われていても、一発決めたら全てが変わる大会だと思う」と意気込みを語った。W杯予選に一試合も出場せずに本大会の切符を手にした25歳はいわゆる“サプライズ選出”だが、本大会で日本を、そして世界を驚がくさせる準備を着々と進めている。

 現地の初練習では約1時間20分のメニューを終えると、長友と話しながらピッチをジョギング。「(長友)佑都さんは常々“祭りだから”と言っていた。無邪気で心から楽しみにしている姿を見て、僕も同じように楽しみになった」。大ベテランからさまざまなものを盗むべく“長友塾”に入り、大舞台の心得を学んでいる。

 E―1選手権の活躍が、カタールへの道を切り開いた。同大会ではMVPと得点王をダブル受賞。森保体制での初タイトル獲得に貢献した。「ここで点を取れば人生変わるなと思っていて、ここまでこられた」。得意のドリブルだけでなく、初戦の香港戦では直接FKを決めるなど飛び道具も見せつけた。

 重く閉ざされた歴史の扉をこじ開ける。自身と同様に、過去に攻撃陣でサプライズ選出された巻誠一郎、大久保嘉人らは不発。ピッチに立てるのは短時間が予想され、チャンスは決して多くない。それでも、簡単な仕事ではないからこそ挑戦のしがいがある。「とにかく得点。ゴールを取ったら日本が喜ぶ。みんなが忘れないゴールになる。チームを勝たせたい」。世界中が熱狂する祭典で、どでかい花火を打ち上げる。

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2022年11月13日のニュース