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鈴鹿・カズ 森保ジャパンに届け!ダイビングヘッドで頭魂エール弾 55歳259日、今季2得点目

[ 2022年11月13日 04:40 ]

JFL第29節第1日   鈴鹿ポイントゲッターズ1―2FC大阪 ( 2022年11月12日    鈴鹿 )

<鈴鹿・FC大阪>前半、同点ゴールを決める鈴鹿・カズ(撮影・後藤 大輝)
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 JFL鈴鹿ポイントゲッターズのFW三浦知良(55)が12日のFC大阪戦で、右足を負傷した5月15日のホンダFC戦以来の先発出場を果たし、前半24分に今季2得点目を決めた。左CKを起点にしたこぼれ球に反応し、豪快なダイビングヘッド。自身の最年長得点記録を55歳259日に更新する一撃は、W杯へ挑む日本代表へのド派手なエールとなった。

 2試合ぶりのカズダンスの舞台は、5月15日に右足を痛め長期離脱の発端となったホームの鈴鹿だった。0―1の前半24分。左CKでカズは「勝負どころだと思った」と中央に走り込んだ。味方が頭で軌道を変えた球に飛び込んでヘディングで押し込んだ。先月30日、FCティアモ枚方戦でPKを決めていたが、PK以外では今季初ゴール。「鈴鹿でゴールできてよかった。速くていいシュートだった」と納得した様子だった。

 ホーム最終戦での豪快なヘッドは、3000人に迫る観衆はもちろん、開幕まで10日を切ったW杯カタール大会に臨む日本代表のハートにも届いたことだろう。29年前の「ドーハの悲劇」をともに味わった森保監督、そして日の丸を背負う26人へ「いいスタートを切れるように、ドイツ戦を頑張ってほしい」とエールを送った。今大会ではカズ自身もスポンサー企業のアンバサダーとして29年ぶりにドーハに赴く。日本やブラジルの試合を観戦予定で「世界のサッカーファンの一人として楽しめたら」と早くも胸を躍らせている。

 20日に今季最終節が控え、来季の去就に注目が集まる。チームはJリーグ入りの条件である「百年構想クラブ」資格を剥奪され、今月末までの再申請を目指している状況。「継続というものが凄く大事。Jリーグの資格を取り戻してあげたい」と鈴鹿残留を優先する姿勢を見せたが、「一番やりがいを感じられるところにいたい」と移籍にも含みを持たせた。今は22年シーズンを走り切ることしか頭にない。

 兄の三浦泰年監督が試合後に「60歳までやれる」と太鼓判を押したことを伝え聞くと、カズは「僕自身は70歳までやるつもり」とニヤリ。“生涯現役”を宣言する55歳の本当のゴールは、まだ遠く先にある。

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