×

神戸GK飯倉「俺の中では日本で一番のキッカー」引退の俊輔に感謝 横浜時代に競闘

[ 2022年10月18日 19:24 ]

中村俊輔について語る神戸GK飯倉
Photo By スポニチ

 偉大なる“ファンタジスタ”中村俊輔の引退を、神戸GK飯倉大樹(36)も「寂しい」と口にした。10年から16年まで横浜で競闘。「僕が長く現役をできているのは、シュート練習もそうだし、俊さん(中村俊輔)が見守ってくれたり、連れ回してくれたからですね」と当時の日々を振り返った。

 サッカーと真剣に向き合うようになった26、27歳の頃から中村と行動をともにすることが多くなったという。中村からは“アゴ”という愛称を付けられ「ほぼ毎日“アゴ、やるぞ”と言われてシュート練習をした。キックの種類やボールを曲げるとか落とすとかの球種も多く駆け引きもあった」と鍛えられた。

 ピッチを離れれば一緒に食事をしたり、温泉に浸かったりした。「年末は温泉に誘ってくれて…箱根とか熱海とかの慰労会に連れて行ってもらった。それが毎年の恒例行事でした。俊さんがいつもシーズン終了後に言ってくれて、ホテルの予約とかも俊さん任せだったと思う。まず違うところの温泉に入って、宿泊ホテルの温泉に入って、食事してまた風呂に入って、夜中まで話していました」。感謝の気持ちが溢れた。

 昨年11月20日の横浜FC―神戸(ニッパツ)が最後の対戦。中村がFKを蹴る前には、壁役を挟んで互いに笑みを交わしあった。「アイコンタクトをしていて“狙ってくるな”と。いっぱいFKを受けてきたので“俊さんはここを狙いそう”とか駆け引きをしていた」。直接FKは止めたが、ワクワクする時間だった。

 「俺の中では日本で一番のキッカー。今後会ったら“もっとプレーしてください”と言います(笑)」

 中村のFKをもっとも受けてきたGKの1人。その凄さを知り尽くしているからこそ、独特の表現で労った。

続きを表示

2022年10月18日のニュース