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中村俊輔 現役引退発表「いつも熱い応援をしてくださるファン・サポーター、全ての皆様に感謝」

[ 2022年10月18日 12:12 ]

横浜FC・中村
Photo By スポニチ

 来季のJ1昇格を決めた横浜FCは18日、元日本代表MF中村俊輔(44)が今季限りで現役を引退すると発表した。

 俊輔はクラブを通じ「今シーズンをもち現役から退く決断をしました。幼稚園のときにサッカーボールを蹴り始めてから、40年もの月日が経ちました。はじめは、楽しいという思いだけで始めたサッカー。そのサッカーが仕事となり、プロサッカー選手として26年間も過ごすことができました。長いサッカー人生の中で、幾度となく苦悩や挫折がありましたが、いつも誰かが自分のことを支えてくれ、背中を押してくれました。一緒に戦ってくれたチームメイト、指導をしてくださった監督・コーチ、ケガの治療やケアをしてくれたドクター・トレーナー、クラブに携わっていただいた方々、そして、いつも熱い応援をしてくださるファン・サポーター、全ての皆様に感謝申し上げます。本当に多くの支えがあったからこそ、これまでサッカー選手として闘い続けることができました。26年間多くのご声援、ご協力をいただき誠にありがとうございました」(原文そのまま)とコメントした。

 俊輔は桐光学園(神奈川)で出場した全国高校サッカー選手権で脚光を浴び、97年に横浜M入り。22歳で史上最年少MVPに輝くなど、一気にスターへの階段を駆け上がった。セリエAのレジーナを経て加入したセルティックでは、数々のスーパープレーで多くのタイトルを獲得。06~07年シーズンの欧州CLでマンチェスターU相手に決めたFK2発は、今も語り草となっている。まさに直接FKは俊輔の代名詞。J1でも最多24本のFK弾を誇る。

 日本代表でも一時代を築き、全てをささげてきた。W杯は06年ドイツ大会、10年南アフリカ大会と2度出場。03年コンフェデ杯ではフランスのGKバルテズから芸術的なFK弾を決め、05年の同杯では最強ブラジル相手に強烈なミドル弾を叩き込むなど、世界に衝撃を与えた。数々の栄光の裏では、02年日韓W杯のメンバー落選、横浜時代の13年リーグV逸など挫折も多く経験したが、悔しさをバネに再び頂点に返り咲くその姿は誰をも魅了した。

 23日には今季最終戦のアウェー熊本戦が控える。俊輔は6月に行った右足首の手術を乗り越え、16日のホーム金沢戦で約5カ月ぶりに出場。得意のFK弾で相手ゴールを脅かすなど、切れのあるプレーを連発し、現役ラストゲームとなる熊本戦では連続出場が期待される。

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2022年10月18日のニュース