【森保監督と一問一答】30人招集「今回が中心になるのは間違いないが可能性ある選手も」「最後まで見る」
日本サッカー協会は15日、11月のカタールW杯に向けたドイツ遠征に臨む日本代表メンバーを発表した。W杯メンバー26人発表前最後の活動。23日の米国戦、27日のエクアドル戦をW杯の予行演習とする構想だ。
以下、森保一監督の主な一問一答
――意気込み
「まずはチームで積み上げてきたことをさらに積み上げていけるように。カタールW杯へ向けた強化、準備になっていけるように、未来を見据えて1戦ごとに戦っていきたい。チーム一丸になって戦い、選手個々の良さを出す戦いを見せて、喜び、楽しんでもらえる内容と結果を出したい」。
――大迫勇也、板倉滉、浅野拓磨ら負傷者が続出。彼らは本大会のメンバー入りに望みがあるのか
「今後どう回復していくか。分からない部分はある。ただ見通しでいえば、W杯本大会には治って選考対象になる状態だと聞いている。彼らには焦らずに治して、W杯直前の自チームでの試合で良いパフォーマンスを見せてくれることを期待している」
――新たに試さないといけないこと。今回のテーマは
「これまでも誰かケガで来られない、いろいろな事情で来られない時があった。その中でチームとしては誰と組んででも戦い、勝つと言うことを言い続けてきた。チームのコンセプトとしてアメリカ戦とエクアドル戦、カタールW杯に向けてやっていきたい。またチーム力が、誰がかいないときに落ちるのではなく、しっかり機能させる自信を持って戦っていけるように、チーム一丸で共有して臨みたい」
――E―1選手権で活躍した町野修斗、相馬勇紀が生き残った
「E―1選手権で良いプレーしてくれていた選手はまだまだいる。チームとしても良い戦いをしてくれた。E―1選手権前、E―1選手権期間中、そしてE―1選手権後の自チームでのパフォーマンスをみて、このグループに入っていても機能するパフォーマンスを確認したので、今回のメンバーに選出させてもらいました。自分ができること、チームのためにできること、最大限思い切って見せて欲しい」
――瀬古歩夢の招集
「グラスホッパーに(1月に)移籍して、新シーズンではレギュラーとして試合に出ている。移籍してきた時に比べて色んな部分で強く激しく、インテンシティーが高い戦いの中で強さを身に付け、DFだけど本来持っている攻撃の組み立て、対人の強さの良さを発揮できている。現地視察や映像で今回のグループに入っても活躍できるだろうということで招集させてもらった」
――本番はGK何人体制で臨むのか
「状況次第で、スタッフとW杯直前に議論して決めるが、基本的には3人です」
――チームとしてまとまれるかも大事
「試合に出る時、試合に出られなくベンチで応援する側に回ったとしてもチームのために戦うという大前提の元で準備して、試合で気持ちを一つにして戦ってくれる。選手は試合に出られないとストレスが溜まるのは当然あるが、全ての選手がチームのために…と考えてくれる。(アジア)最終予選は出場時間でも差が出た。その中でチームとして不満が出たのはない。選手を信用して信頼して招集する。試合に出られなければストレス溜まるが、スタッフ全体で選手をサポートしていけるようにコミュニケーションを取ってやっていきたい」
――酒井宏樹は負傷明けで招集
「メディカルスタッフが確認して、酒井宏樹は試合出場のメドは立っている、と。本人の状態も確認してきた。昨日も後半からプレーしてアグレッシブさを確認したので招集させてもらった」
――30人招集の意図は
「26人よりももう少し大枠で招集させてもらったのは、W杯に向かう上で共有の幅も厚みも増えると考えたから。30人以外にもまだまだパフォーマンスを発揮してくれてカタールW杯メンバーになれる選手はいる。今回の活動を中心になるのは間違いないが、プラス可能性ある選手もリサーチしている。最後まで見ていきたい」
――柴崎岳に期待するもの
「これまでの活動の中で経験やパーソナリティーも含めて、常に自分のできることを最大限に発揮して貢献してくれる。今回の活動で、どういう起用するかは決めていないけど彼の経験やプレーの幅を使って自分のパフォーマンスを100%発揮して欲しい。チームが繋がりを持って戦うためにも良さを出して欲しい。岳だけではなく他選手も一緒だが、30人召集させてもらってピッチに立てるのは11人。試合に出たとしても、出なかったとしてもチームのためにできることをやって欲しい。やってくれる選手だと期待している」
――ドイツも見に来ることが予想される。隠すものない?
「仰るとおりです。本大会直前での試合は非公開の中で、相手に分からない中で準備することはやっていくつもりだが、その前にチームのベースをさらに積み上げ、レベルアップさせる。今回の活動はオープンして見られても良い。それよりも大きなメリットがある。海外で頑張っている日本人の方々に応援していただき、頑張っている姿を見ていただくメリットがあると思っている」
――旗手怜央は久々の招集。現段階での評価は
「彼は6月(親善試合4試合)は招集外だった。しかしながら活躍できるだろうという評価はずっとしてきた。彼が大学生の時から一緒に(東京五輪チームで)仕事してきているが、常に成長が見受けられる。今回の代表招集に関してもセルティックの日頃のパフォーマンス。直近であれば欧州CLでRマドリード相手でも良いパフォーマンスをしていた。昨日のシャフタール戦でも良いパフォーマンスしているのを確認している。旗手だけではなく、活動期間内で選べる人数は限られている。存在感を出して、結果を出して、この招集をつかみとった」
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