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C大阪、コロナで指揮官不在の緊急事態 タガート起死回生の同点弾

[ 2022年8月4日 06:00 ]

ルヴァン杯・準々決勝第1戦   C大阪1―1川崎F ( 2022年8月3日    ヨドコウ )

<C大阪・川崎F>後半44分、同点ゴールを決めて喜ぶアダム・タガート(撮影・北條 貴史)
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 準々決勝第1戦の4試合が各地で行われ、C大阪はホームで川崎Fに1―1で引き分けた。小菊昭雄監督(47)が新型コロナウイルス陽性判定を受け、高橋大輔コーチ(38)が代わりに指揮を執る緊急事態の中、1点劣勢の後半44分にFWアダム・タガート(29)が起死回生の同点弾を決めた。広島はJ1で首位を走る横浜に先勝。神戸は福岡に敗れた。ホームアンドアウェー方式の第2戦は10日に行われる。

 厚い信頼関係がもたらした同点弾だ。1点を追う後半44分、C大阪を救ったのは後半17分からピッチに入ったアダム・タガートだった。DF山中の左からの鋭いクロスに反応。ペナルティーエリア中央から華麗にゴール左へ流し込んだ。

 相手の日本代表DF谷口の裏へ抜け出す妙技で「リョウスケ(山中)のクロスを信じていた。走り込んでいれば必ずいいクロスが来ると思った」。途中出場の選手が得点するのは公式戦8試合連続。選手層の厚さを改めて証明してみせた。

 指揮官不在の一戦には当然、不安もつきまとった。山中は「求心力がある小菊監督の下、勝ち上がってきた。(不在は)予期していなかった」と神妙な面持ち。だが試合前にはその小菊監督から直接メッセージももらい、束になって王者に挑んだ。タガートは「うちは先発の11人だけじゃない。サブも含め選手全員が勝利に貢献できる」と胸を張った。勝負の第2戦は10日。一丸となって敵地での勝利をつかみにいく。(八木 勇磨)

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2022年8月4日のニュース