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モナコ・南野、新天地先発デビューも不発 指揮官「いいものたくさん見た」

[ 2022年8月4日 04:50 ]

<モナコ・PSVアイントホーフェン>後半、攻め込むモナコの南野(中央)
Photo By 共同

 欧州CLの予選3回戦第1戦が2日に行われ、モナコに加入した南野拓実(27)がPSVアイントホーフェンとの今季公式戦初戦で先発デビューした。1―1で引き分けた中、不発で地元メディアの批判も浴びたが、指揮官は前向きな評価。5日開幕のフランス1部リーグで新たな舞台に挑む。なお、同日にドイツ1部、イングランド・プレミアリーグも開幕し、欧州でW杯前の熱戦が本格化する。

 決定機は後半4分に訪れた。1点を追う状況で後方からのロングパスに反応。南野はDFラインの裏に抜けて右足でトラップし、GKと1対1になった。しかし、左足を振り抜いたシュートはゴール右に外れ、新加入の日本代表は天を仰いだ。

 「いいものをたくさん見た。特に南野だ。どんどんチームに溶け込んでいる」とクレマン監督。南野が後半22分に退いた後に追いついて、試合は引き分け。結果を左右する活躍はなかったが、右サイドで先発して何度も好機に絡んだ新戦力に合格点を与えた。

 一方で地元メディアは厳しかった。フィガロ紙は南野を「透明人間」と表現し「ほとんど目立つことなく最初に退いた」と指摘。レキップ紙は「新戦力の目玉は輝かなかった」と皮肉を込めた。出来高を含む1800万ユーロ(約24億円)の移籍金は期待と批判で表裏一体。6日にはストラスブールとのリーグ開幕戦を控える。その先にはW杯もあるが「モナコでできる限りのものを出して貢献したい」と南野。まずは新天地での戦いに全力を尽くす。

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