×

【Jトピ~データで読み解く】日本代表初招集の野津田岳人 広島の速攻支える敵陣でのボール奪取力

[ 2022年7月20日 05:45 ]

ボール奪取力で好調広島を支え、日本代表にも初招集された野津田
Photo By スポニチ

 日本で開催中のE―1選手権に出場している日本代表は、初招集が11人とフレッシュな顔触れがそろう。その一人である広島MF野津田岳人(28)は攻守両面で実力を発揮し、好調なチームの象徴として大舞台に臨んでいる。(記録課)

 初招集を自ら祝福した。1ボランチとして先発した17日京都戦の後半9分、野津田は右サイドの藤井からパスを受けるとペナルティーエリア脇を前進。相手の間を通すクロスを、ともに代表入りしたMF森島の頭に絶妙なタイミングで合わせ、先制点の立役者となった。今季5アシストは、同じく初招集された新人FW満田と並びチーム最多とした。

 野津田はユース在籍時から当時の森保一監督にトップチームで起用され期待されたものの、主力には定着できず複数クラブに期限付き移籍を繰り返した。昨季4クラブ目の甲府で41試合出場とフル回転。大きく成長して広島に復帰し、スキッベ新監督の目指すサッカーにはまった。

 今季の広島はリスクを承知で高い位置でボールを奪い、素早い攻撃でゴールを狙うスタイルを継続している。ショートカウンター429回は他チームを大きく引き離し最多。その中で野津田が心臓の役割を果たしている。

 相手から自チームの攻撃に切り替わるボールゲインのうち、アタッキングサード(AT=ピッチを3分割した最も敵陣側)での39回はリーグ断トツ。また自チームのロスト後5秒以内に相手の攻撃を奪い返したリゲイン55回もトップに立つ。内容はチーム最多のタックル66回で奪取44回、こぼれ球奪取も上位の70回。最初の攻撃が失敗しても決して気持ちを切らさない、精神面の強さが目立つ。

 元々攻撃的な選手でシュート能力も高く、6月のC大阪戦では右45度から利き足の左で強烈なミドルを決め、月間ベストゴールに選出された。かつて指導を受けた森保監督に、大きな舞台で成長した姿を見せられるか。(データ提供・データスタジアム)

続きを表示

この記事のフォト

2022年7月20日のニュース