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ベルギー移籍の鹿島FW上田が会見「代表選手は海外で活躍できるクオリティーがないといけない」

[ 2022年7月1日 14:14 ]

オンラインで記者会見した鹿島の上田(C)KASHIMA ANTLERS
Photo By 提供写真

 ベルギー1部セルクル・ブリュージュへの完全移籍が発表された日本代表FW上田綺世(23=鹿島)が1日、オンラインで記者会見し「4年前にJリーグにチャレンジしたときと同じような境遇になる。そこからの仕切り直し」と意気込みを語った。

 11月に迫ったW杯カタール大会のメンバー入りも期待される若きストライカーがいよいよ海を渡る。今回の移籍について「W杯込みでの移籍とは考えていない。W杯を考えて移籍するわけじゃない」としながらも「だからといって国内で20得点で得点王になってもW杯に出られるわけじゃない。現状をみても、海外の強度で戦っている選手の方が出場機会が与えられる。そもそも、W杯に出ている選手、これまでもこれからも代表で出場する選手は海外で活躍できるクオリティーがないといけない」と海外での成長を誓った。

 ベルギーリーグについてはあまりイメージできていないというが「自分がどこまでできるか、何が足りないか見極めたい。僕はやってみないと分からないと常に思っている派。自信はないが、どのくらいできるのかは楽しみ。全く通用しなくても、向こうで違うもがき方ができれば自分の成長にもつながる」と展望した。

 得点ランクトップとなる10得点をマークするなど、優勝争いを繰り広げるシーズン途中で鹿島を離れることになったことについて、上田は「自分次第でタイトルをたぐり寄せることができるとはずっと思っていた。今年はチャンスだというのは理解していた」とした上で「世界的にも若くないし、挑戦するタイミングを逃しちゃいけないというのが一番大きい。24歳で自分の中で焦りも出てくる。悩んだが、今しかないと決断した」と心境を明かした。

 サポーターに向けては「充実した4年間になった。声出しができなくても足を運んでくれたサポーターがいた。海外で新しい文化も取り入れつつ、違う成長ができたらと思っているので、それを見てほしい。タイトルをとりたいのはあるが、キャリアを考えると今しかない。そこは理解してほしい」と語っていた。

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