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ベルギー移籍の日本代表FW上田綺世へ法大恩師がエール 「もうJリーグでは収まりきらない」

[ 2022年7月1日 16:09 ]

上田の法大時代の恩師長山一也さん
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 日本代表FW上田綺世(23=鹿島)がベルギー1部セルクル・ブリュージュへ完全移籍することが決まった。上田の海外移籍を歓迎するのが法大時代の恩師で、現在は日本サッカー協会(JFA)のS級コーチ養成講習参加のため一時的に現場を離れている長山一也アドバイザー(40)だ。大学時代、そしてJリーグでスーパーゴールを決め続ける教え子の活躍を見てきた長山氏は「(上田)綺世は大学サッカーでは枠には収まらないと思っていた。今ももうJでは収まりきらないですよね」と海外での活躍に期待している。

 「綺世は早く海外に行った方がいいと思っていました」。上田に海外移籍を勧める理由の一つに、過去に長山氏自身が海外移籍の決断を迷った挙げ句、実現しなかった経験もあった。

 長山氏は高校時代、山梨の帝京三高で全国選手権を目指して汗を流していた。韮崎高と帝京三高が覇権争いのまっただ中だった当時の山梨で活躍していた長山少年は山梨の国体選抜にも選ばれて南米遠征に参加する機会を得た。アルゼンチンやチリの地元クラブと対戦。そのときのプレーが認められ、チリの名門コロコロからオファーを受けたという。具体的な年俸提示もスポーツ紙を通して知った。

 「でも、ぼく行かなかったんです。逃げたというか、大学を出てプロという人生設計があった。教員免許を取って、引退したら社会の先生になろうかなとも思っていた」 コロコロは91年のコパ・リベルタドーレスで優勝し、トヨタカップにも出場経験のある名門クラブからのオファーを踏みとどまった。その後は法大を経て、プロとしてJ2富山でプレーしたが、海外移籍することはなく引退後は指導者の道を歩んだ。

 そのような経験があったからこそ、海外で活躍できる実力を備えていた上田には国外のリーグを経験してほしいという思いは強かったという。「J2まではプロ選手をしていたんですが(引退して)海外で活躍する選手を育成したかった。大学時代、綺世には海外で活躍しようとは常に言っていたんですよね。彼の力としても5大リーグには行ってほしいです」

 上田の海外移籍の一報を受け、長山氏に早速連絡した。返ってきた言葉は明快だった。

 「海外の舞台で活躍して、日本人にこんなすごいストライカーがいることをゴールで照明してほしいです!!」

 ベルギーでの上田の新たな挑戦に対する期待値は大きい。ベルギーリーグは7月下旬に開幕。準備期間は短いが、国内で「理不尽」ともいわれた上田のゴールは比較的早い段階でみられるはずだ。(記者コラム・河西 崇)

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