鹿島　日本代表FW上田綺世のベルギー移籍発表「新しい環境に身を置き成長したいという思いから決断」

鹿島・上田綺世
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　鹿島は1日、日本代表FW上田綺世（23）がベルギー1部セルクル・ブリュージュに完全移籍すると発表した。上田は2日に離日してメディカルチェックを経て正式契約を結ぶ予定となっている。上田は「世界を見渡したときに決して若いとは言えない自分が、プロサッカー選手として新しい環境に身を置き、成長したいという思いからこの決断をしました」とクラブを通じてコメントした。

　今季はここまで得点ランクトップを走る10得点をマーク。チームを2位に押し上げる原動力となっていただけに、サポーターからも移籍を残念がる声が多かった。上田は「シーズン途中でチームを離れることの意味は理解しています。決めた以上、結果で示していくしかないことも分かっています」と並々ならぬ決意を語った。

　鹿島の下部組織出身の上田は、鹿島学園高を経て、法大に入学。19年夏には法大サッカー部を退部して鹿島に前倒しで入団した。思い入れのあるクラブを退団することについて「ともに戦った選手、スタッフ、ファン・サポーター、パートナー、地域の方々、すべてのアントラーズファミリーに対し、感謝の思いしかありません。勝利のために必要なプレーを追求していくという、自分が考えるフットボールの本質と向き合い、一瞬一瞬を大切にして、この先も戦っていきます」と熱いメッセージを寄せた。

　◇上田　綺世（うえだ・あやせ）1998年（平10）8月28日生まれ、水戸市出身の23歳。5月29日のFC東京戦でクラブの日本人選手として26年ぶりとなる3年連続2桁ゴールを達成。今年2月にはモデルの由布菜月と結婚を発表した。昨年は東京五輪にも出場。Jリーグ通算86試合38得点。日本代表では9試合0得点。1メートル82、76キロ。利き足は右。