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川崎F・瀬古樹「もどかしさはありましたけど、自分で決めてきた道」鳥栖戦で加入後J1初出場、思い明かす

[ 2022年5月23日 14:11 ]

21日鳥栖戦で川崎加入後、リーグ戦初出場を果たした瀬古
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 21日の鳥栖戦(△0―0)で加入後リーグ戦初出場を果たした川崎FのMF瀬古樹(24)が23日、オンライン取材に応じた。「これだけ試合に絡めていない時期が続いていた中で巡ってきたチャンスだったので、僕としては凄い気持ちも入っていた」。インサイドハーフ、ボランチ、トップ下とポジションを替えながら後半38分までプレーした前節を振り返った。

 横浜FCから完全移籍で加入した今季は、2月12日の公式戦初戦、富士フイルム・スーパー杯で途中出場。デビューは早かったが、その後のJ1では出番がなかった。ACL1次リーグでは本職ではないサイドバックでプレー。ようやくJ1で、そして中盤の位置で得たチャンスだった。「はじめのインサイドではゲーム自体も落ち着いていなかったので自分を表現できたかどうかは分かりませんけど、逆にボランチになったときにはチームを落ち着かせること、余裕を持って安全にボールを前に運ぶことを意識した上で、徐々にゲームをコントロールすることも少しはできた」。一定の手応えがあった。

 明大を卒業し、20年に横浜FCに加入。ルーキーから主力として活躍していたため、これだけ長い期間リーグ戦から遠ざかっていたのは初めてだった。「激しい競争があるのはもちろん分かっていた中で、厳しいところに身を置きたかった。プロになってから2年間はチームは違えどJ1で試合には絡み続けていたので、公式戦から遠ざかるのは少しもどかしさはありましたけど、自分で決めてきた道。そういう時間は絶対に無駄にならないと分かっていたので、ポジティブに捉えて、いつチャンスが来てもいいように日々気を抜くこともなく常にやってきたつもり」。だからこそスパンは空いても自信はあった。すんなりと試合に入ることもできた。

 鳥栖戦では後半17分からトップ下に入った。「トップ下になってからは、ゴール前に関わっていくプレーを増やして相手をかく乱させるプレーを意識してやった中で、何度か自分でシュートを打てたかもしれないところでパスを選択した部分もあった。そういったところの質を高めていかないと勝てるものも勝てないし、きっ抗した試合を勝ちに持っていくことができない。自分の中で変えていかないといけないところかなと思っている」。残った課題も真摯(しんし)に見つめた。

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2022年5月23日のニュース