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アーセナルは5位で欧州CL出場権逃す 欠場の冨安は「満足できない。まだまだ求めていくところがある」

[ 2022年5月23日 08:23 ]

試合には勝利したが、惜しくも欧州チャンピオンズリーグ出場権は逃したアーセナル(AP)
Photo By AP

 サッカーのイングランド・プレミアリーグは22日に最終節が行われ、DF冨安健洋(23)が欠場した5位アーセナルはホームでエバートンを5―1で破ったものの、4位までに与えられる来季欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃した。出場圏の4位トットナムと勝ち点2差で迎え、エバートンを下せば逆転で出場権獲得の可能性があったが、トットナムは既に降格が決まっているノリッジに5―0で快勝した。

 前節16日のニューカッスル戦で右足を気にする様子を見せて前半39分に交代し、ホームでの最終戦を欠場した冨安だが、試合後は取材に対応。加入1年目のシーズンを振り返り「本当に満足できないシーズンでした。来季に向けて、しっかりまた準備していく必要があるなと思っています」と語った。

 開幕3連敗で最下位に沈んでいた状況でチームに加入し、右サイドバックで定位置を確保。チームの浮上に貢献した一方で1月から長期離脱を強いられ、チームは終盤戦の大事な時期に踏ん張りきれずに欧州CL出場権を逃した。復帰した自身も最後の最後で再離脱となり「慣れてきてないからこそケガをしたんだと思います。まだまだだなという感じですね」と漏らした。

 地元メディアやファンの評価は高かったものの「まだまだですよ、本当に。僕の中では全然(まだまだ)という感覚の方が大きいですし。まだまだ監督が求めているサッカーをピッチ上で完全に表現できているかと言われると、そうでもないので。20試合ぐらい(公式戦22試合)しか出られなかったし、本当に満足のいくシーズンではなかったですね」と繰り返した。

 課題に関しては「攻撃の部分で、もうちょっと貢献できるところもあると思います。ボールを持った時のところというのは、まだまだ課題が残っているかな」と指摘。得点王を獲得したトットナムの孫興民(ソン・フンミン)らレベルが高い選手と対戦し「相手のウイングを止めることが僕の仕事です。まずはそこが第一という風に思っています。守備を含めて、アーセナルというクラブでプレーしている以上、まだまだ自分自身求めていくところがあるかなと思います」と訴えた。

 世界最高峰のプレミアリーグでの戦いを「毎試合たとえ下位のチームであっても、必ずいいウイングがいるので。毎試合、毎試合、気が抜けないです」と告白。一方で充実感も味わっている様子で「ここで生活をすることは幸せ。このクラブでプレーできていることを幸せに感じています。できる限り長くここでプレーすることと、何かしら(タイトルを)勝ち取れることができたらいいなと思っています」と締めくくった。

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2022年5月23日のニュース