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川崎F先発10人変更で広州FCに8―0 鬼木監督「アグレッシブさに感謝」8発はクラブACL最多タイ

[ 2022年4月18日 21:52 ]

ACLグループI 第2節   川崎F8―0広州FC ( 2022年4月18日 )

広州FC戦の後半、チーム6点目のゴールを決める川崎・宮城(左)=ジョホールバル(ゲッティ=共同)
Photo By 共同

 ACL東地区I組の川崎Fは18日、第2戦で広州FC(中国)に8―0で大勝し、今大会初勝利を挙げて勝ち点を4とした。鬼木達監督(47)は、1―1で引き分けた15日の蔚山(韓国)戦からフィールドプレーヤー全員を入れ替え、若手主体の相手にワンサイドゲームを展開。1試合8ゴールはクラブのACL最多タイ記録となった。

 大胆な采配が、見事にはまった。リーグ開幕に向けて中国国内にトップチームを残す広州は、10代も多く最年長が22歳の構成だった。「若いが体つきはしっかりしている。勢いを出させずに自分たちがアグレッシブに行くことが重要」としていた指揮官は、初戦から先発10人を替えて勢いを保った。シュート数は27―1。圧倒的な内容を披露した。

 試合後の会見では「スタートから選手が非常にアグレッシブに戦ってくれたことで望んでいた先制点を取れたこと、また、早い時間に得点を重ねられたことが勝利につながった。選手のアグレッシブさに感謝したい。力の差を出せるかどうかは自分たちの姿勢だと思っていた」と評価した。

 試合は知念が2ゴールで口火を切ると、車屋が蔚山戦の同点弾同様、CKのこぼれ球から3点目。小林も2得点と続いた。5―0で折り返した後半は宮城、移籍後初得点のチャナティップ、最後は再びCKから車屋。初戦で地元ジョホールDTに0―5で敗れた広州にゴールラッシュを繰り広げ、宮城は「早い時間に先制点を取ることで楽に試合を進められた。そこから緩めずに複数得点を取ることもできたのでとてもいい結果だった」とうなずいた。

 この一戦で先発の松井、途中出場の五十嵐、17歳の高井がプロ初出場を飾った。鬼木監督は戦力底上げのタイミングを見抜き、大勝との両立に導いた。先発の中にDF登録は車屋1人のみ。瀬古、松井ら中盤の選手が本職外のサイドバックに入るなど、文字通りの「総力戦」で1次リーグ突破に一歩近づいた。

 指揮官は「この大会が始まる1カ月ほど前から、“総力戦になるよ”という話をしていた。当然多くの選手を替えることは難しいところはありますけど、そうやって促していた中で、自信を持って送り出せる状態だったので、心配はせず送り出せた。選手たちも期待に応えてくれた」と感謝。「3点以上しっかり取れたところも素晴らしかった。今後も総力戦で続けていければ」と1次リーグ突破を見据えた。

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