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強豪ディナモ・キーウがウクライナ代表合宿への選手派遣を拒否 4月29日開始も、派遣は5月23日と回答

[ 2022年4月18日 17:43 ]

 今月29日からスロベニアで予定されているサッカーのウクライナ代表合宿に関し、強豪ディナモ・キーウ(キエフ)が招集された所属選手12人の派遣を拒否したと複数の地元メディアが17日に伝えた。

 ロシアの侵攻を受けて活動を停止していたウクライナ代表にとっては6月1日に延期されたW杯欧州予選プレーオフ(PO)A組準決勝スコットランド戦に向けた調整の機会となるが、ディナモのルチェスク監督がクラブの方が選手のコンディション調整に適していると判断したという。

 今月12日から母国支援の慈善試合ツアーを始めているディナモは5月にもバーゼル(スイス)、レンヌ(フランス)、アイントラハト・フランクフルト(ドイツ)などと対戦が決まっている。スルキス会長によれば、ルーマニア人の指揮官は「欧州のトップクラブと対戦できるのなら、そちらの方が代表チームの利益になる」と指摘。ディナモ所属選手はFIFAの選手派遣規定に沿う形で5月23日から代表合宿に参加する方針という。代表チームもスコットランド戦に向けて調整の親善試合4試合を予定し、前回W杯王者フランスやPOのC組準決勝でイタリアを破った北マケドニアなどが候補に挙がっているが、確定はしていない。

 今回の代表メンバーは国内組25人で、ディナモの12人に加え、シャフタル・ドネツクからも9人が参加。大半を占める2強の一角を欠くことになれば、大幅な追加招集をしなければ紅白戦や実践的なフォーメーション練習も行えない。ただでさえ難しい調整を強いられるウクライナ代表にとって、足並みの乱れは頭が痛い問題となりそうだ。

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2022年4月18日のニュース