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10選手で12本のパスをつないだ京都の先制点 DF荻原「京都はこういうチームだと象徴した得点」

[ 2022年4月17日 22:51 ]

明治安田生命J1第9節最終日   京都2ー0柏 ( 2022年4月17日    三協F柏 )

 柏―京都 前半、先制ゴールを決め笑顔を見せる京都・荻原(中央)=三協F柏
Photo By 共同

 京都クラブ史に残る芸術的な1発だった。それは前半13分、DF白井康介がボールを持った時から始まった。

 白井→DF井上黎生人→GK上福元直人→DF麻田将吾→井上→白井とDFラインでつなぎ、白井が自陣へ引いてきたFWピーター・ウタカへ縦パス。ウタカがダイレクトで右サイドを走っていたMF福岡慎平にパスをつなぐと、一気にチーム全体がスピードアップした。福岡→MF武田将平→FW山田楓喜→福岡→MF松田天馬と渡ると、仕上げはDF荻原拓也。相手に当たりながら右足でねじ込んだ。実に10人、パス12本をつないだ得点だった。

 福岡は「(自陣での)危険な位置でのつなぎはどうかな、とも思うけど、あれがつながったのは自信になる。僕自身は“トラップして打とうかな”と思ったら、天くん(松田天馬)が見えたので出した」と振り返り、荻原も「京都はこういうチームなんだというのを象徴した得点だったと思う」と胸を張った。

 チームは公式戦3連勝で、5試合連続負けなし。シーズン当初はパスを相手に渡してしまうミスが散見されたがJ1での経験を蓄えるごとに成長を見せ、リーグ順位は5位、ルヴァン杯もC組首位に付ける。昇格組の京都が台風の目になりつつある。

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2022年4月17日のニュース