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三菱重工浦和 皇后杯悲願の初V!菅沢が決勝ボレー 男子の浦和とアベックV

[ 2022年2月28日 05:30 ]

皇后杯決勝   三菱重工浦和1―0千葉 ( 2022年2月27日    サンガS )

<三菱重工浦和・ジェフ千葉>皇后杯優勝を決め、サポーターと記念撮影する三菱重工浦和イレブン (撮影・後藤 大輝) 
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 三菱重工浦和レッズレディースがジェフ千葉レディースに1―0で勝利し、3大会連続7度目の決勝で悲願の初優勝を飾った。昨年12月に天皇杯を制した男子の浦和に続き、17季ぶり史上3度目のアベックVとなった。後半22分に日本代表FW菅沢優衣香(31)が右足ボレーで決勝点。準々決勝からの3戦連発でチームを栄冠に導いた。

 エースが大舞台で大仕事をやってのけた。0―0の後半22分、菅沢が右からのクロスに遠いサイドで右足ボレー。高くバウンドしたボールがゴール右に吸い込まれると、満面の笑みで両手を広げながら、ベンチへと走りだした。

 「前で(佐々木)繭が相手選手と競ってつぶれてくれて、自分のところにボールがきた。1回目のチャンスは外していたので、2回目は決められて良かった」

 準々決勝から3戦連発。たとえチャンスを逃しても、気持ちをすぐに切り替えて次のプレーに臨む気持ちの強さが、菅沢の決定力の下地にある。準決勝では一度、PKを失敗。それでも2本目を決めた。「若いときに何度も失敗しているのもあるかもしれない。(失敗を)引きずらないように心掛けている」。決勝戦でもミスを恐れず、足を振り切った。

 クラブにとって、悲願のタイトルだった。17度の出場で準優勝6度。リーグ優勝は4度経験しながら、皇后杯は無縁だった。それでも3大会連続の決勝で攻守に相手を圧倒。昨年12月に天皇杯を制した男子の浦和に続き、アベックVとなった。

 菅沢自身も縁遠いタイトルだった。「今日は点を取って絶対に勝とうと思っていた。皇后杯というのもあったし、古巣との対戦でちょっと違った気持ちも入った」。16年まで在籍した千葉は、悲願成就にふさわしい相手だったのかもしれない。次に見据えるのは、3月5日に再開するWEリーグの初代女王。今大会4試合を無失点で戦い抜いた勢いのまま、さらに突っ走る。

 ≪04年度の東京V&日テレは元日歓喜≫J1浦和の天皇杯優勝に続き、WEリーグの三菱重工浦和が皇后杯で優勝。男女チームを持つクラブが同一年度の天皇杯と皇后杯を制した例は1987年度の読売クラブと、2004年度にその後継である東京Vと日テレが達成しており、今回が3例目。04年度は両大会とも05年1月1日に国立で決勝を行い、並んで記念撮影を行った。

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