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板倉所属のシャルケ 大手ロシア企業との契約解除を発表 リーグ戦ではサポーターもロゴ隠す“粋な対応”

[ 2022年2月28日 21:53 ]

シャルケ公式ツイッター(@s04)より。ユニホームは前面の文字が「Schalke 04」変更された

 日本代表DF板倉滉(25)が所属するドイツ2部シャルケは28日、ロシアのウクライナ侵攻を受けメインスポンサーであるロシア「ガスプロム」社との契約を打ち切ることになったとクラブ公式サイトで発表した。

 シャルケはロシアのウクライナ侵攻を受け24日、メインスポンサーであるロシア「ガスプロム」社の名前をユニホームから外すと発表。26日の敵地カールスルーエ戦(△1―1)ではユニホーム前面の「Gazprom(ガスプロム)」の文字を「Schalke(シャルケ)04」へ張り替えた。ユーロスポーツ(電子版)によれば、ユニホームを着たシャルケサポーターも正面のロゴをテープなどで隠すという“粋な対応”を見せたという。

 そして28日にはクラブ公式サイトで同社との契約解消を発表。「FCシャルケ04の理事会と監査役会は、ガスプロム社とクラブのパートナーシップを早期解約することで合意しました」と報告。ユーロスポーツ(電子版)では「ガスプロム社は世界最大の天然ガス会社の1つであり、一部の国営企業であるため、ロシア政府と緊密な関係がある」と契約解除に至った理由を説明した。

 ドイツ紙キッカー(電子版)によれば、2007年より同社と契約し続けてきたシャルケは、1部在籍時で1年約2000万ユーロ(約26億円)にプラス出来高の1000万ユーロ(約13億)がついた最大3000万ユーロ(約39億円)の契約になっていたもよう。2部に降格した現在では、その半額になってしまったものの、2部でもトップレベルのスポンサー料だったと報じた。

 大手スポンサーとの契約解除によりかなりの“痛手”となったはずだが、クラブ公式サイトでは「なお、今回の決定により、クラブの全財産が影響を受けることはありません。クラブ経営陣は、近い将来、新しいパートナーを紹介できると確信しています」と財政面で問題がないことをアピールした。

 また、同社は欧州チャンピオンズリーグ(CL)のスポンサーでもあるため、欧州議会が欧州サッカー連盟(UEFA)へ同社との契約を打ち切るように要求しており、今後のUEFAの動きにも注目が集まる。

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