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なでしこW杯王手!植木30秒先制弾「自信に」、韓国と全勝対決ドローも首位突破

[ 2022年1月28日 05:30 ]

AFC女子アジア杯・1次リーグC組   日本1─1韓国 ( 2022年1月27日    インド・プネ )

<日本・韓国>前半、植木(左から3人目)が先制ゴールを決め、喜ぶ日本(AP)
Photo By AP

 3連覇を目指すFIFAランキング13位の日本代表「なでしこジャパン」は27日、1次リーグ最終戦で同18位の韓国に1―1で引き分けた。勝ち点7で並んだものの、得失点差で上回ってC組1位で決勝トーナメント進出が決定。前半1分にFW植木理子(22=日テレ東京V)が初戦ミャンマー戦に続く先制ゴールを決めた。次戦は30日の準々決勝でA組またはB組の3位と対戦する。

 ゴールネットが揺れると、植木は軽くジャンプしながら右手で力強くガッツポーズして吠えた。開始の笛からわずか30秒。会心の一撃に、チーム全体に笑顔が広がった。植木にとって初戦ミャンマー戦で記録した代表初得点&池田ジャパン第1号に続く今大会2点目。どちらも先制点と勝負強さを見せつけた。

 「緊張しいなので、初戦も今日もすごく緊張したが、1ゴール決められているのは自信につながっている。今後もっと活躍したい気持ちはある。その一歩として今日もゴールを決められて良かった」

 まさに電光石火だった。インドのピッチで若きストライカーが躍動した。「早い時間帯で積極的にやるべきだと思っていた。結果がどうであれ、一回仕掛けてみようと思っていた」。DF三宅からの浮き球を胸トラップしながら相手DFを1人置き去りにすると、詰めてきた2人目を横目に前のスペースにドリブル。自信を持つ速さで一気に相手GKとの1対1に持ち込み、右足を振り抜いた。

 「難しいことをせずに1回前で起点を作ることを意識していた中で高いボールがきた。スピードで相手を上回ろうと(ボールに)入ったが、タッチや相手との間合いが良かったので、狙ったわけじゃないが、ゴールにつながって良かった」

 追い風を力に変えた。新型コロナウイルス陽性判定を受けて1、2試合目を欠場したFW岩渕は24日朝のPCR検査で陰性が確認され、25日からチーム練習に合流。この試合で出番はなかったものの、MF長谷川は「ぶちさん(岩渕)の明るいキャラクターでチームにいい影響を与えている」とピッチ外の好影響を話した。

 全勝同士の大一番では後半40分にゴール前の混戦から今大会初失点で追いつかれたが、得失点差で上回ってC組を1位で通過。W杯出場権獲得をかけた準々決勝では、B組で首位を走るFIFAランク11位のオーストラリアを避けられる可能性が高くなった。

 女王として、1次リーグ1位突破という1つ目の目標をまずはクリア。次はW杯出場権、そして3連覇だ。「チームとしての目標がW杯出場権だと思うので、勝利しか見ていない。アジアの頂点を目指すためにもすごく大事になる。ゴールを決めて、チームを勝たせる役割を担いたい」。好調を維持する植木が栄冠への道しるべとなる。

 ▽W杯出場条件 開催国オーストラリアを除いた成績上位5チームに出場権が与えられる。最終予選を兼ねるアジア杯は12チームが3組に分かれて1次リーグを行い、各組上位2チームと3位の成績上位2チームが決勝トーナメントに進出。その初戦に勝ち、4強入りすればW杯本大会切符を獲得する。敗れた4チームでプレーオフを行い、残りの1(オーストラリアが5位以内なら2)チームを決める。

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