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攻撃陣チグハグ…支配率圧倒もわずか2点、サウジ戦大丈夫?指揮官「別次元の戦い覚悟」

[ 2022年1月28日 05:30 ]

カタールW杯アジア最終予選B組   日本2ー0中国 ( 2022年1月27日    埼玉 )

<日本・中国>後半、声を張り上げる森保監督(撮影・小海途 良幹)
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 森保監督が今度は主軸不在の窮地を何とか乗り越えた。負傷欠場となった吉田、冨安の穴は谷口、板倉が埋めた。「調子を見て自信を持って決めた。ビルドアップも相手を止める守備も相手を上回った。うまさと強さを見せてくれた」。被シュート2本の安定感。主将に指名した遠藤とともにことごとくピンチの芽を摘んだ。

 布陣は昨年10月、転機となったオーストラリア戦からの4―3―3を継続。16強に進出した10年W杯南ア大会の岡田ジャパンからヒントを得た。「世界で勝つためにはサイドのケアがポイント」と話す。監督が交代し、事前情報がないと話していた中国のストロングポイントを消した。「イメージを共有し、連係、連動してくれた」と振り返った。

 だが終わってみれば明らかに力の劣る中国から2得点だけ。前半20分には伊東がデザインされたCKを繰り出し、南野が合わせるなど変化をつけた。今月、セットプレーコーチを新設。従来との違いは見せたが、最終予選を通じセットプレーからは無得点。60%を超える支配率も森保監督のいう「イメージの共有」は道半ばに映った。

 既に2敗を喫し、常に進退問題と隣り合わせ。「毎試合、岐路に立たされている」と話す。最終予選4連勝も、消化不良の試合内容には不安も残す。次戦は10月に敗れたサウジアラビア戦。「強度、テンションとも別次元の戦いを覚悟して準備したい」。現役時代に悲劇を経験したドーハへ、まだまだ厳しい道のりが続く。

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