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久保 古巣の伝統「4―3―3」で必勝、インサイドハーフ「全然できる」27日中国戦

[ 2022年1月26日 05:30 ]

<日本代表練習>笑顔でランニングする久保(右)と原口
Photo By スポニチ

 日本代表は25日、W杯アジア最終予選(27日中国戦、2月1日サウジアラビア戦)に向けた千葉県習志野市内での合宿2日目に突入した。左膝の負傷が癒え、約4カ月ぶりに復帰したMF久保建英(20)がオンライン取材に応じ、森保ジャパンが昨年10月から導入する4―3―3布陣に言及。インサイドハーフでの出場にも自信を見せた。

 バルサ育ちの久保の血が騒いだ。左膝の負傷で不在の間、森保ジャパンの基本布陣は従来の4―2―3―1から4―3―3へ変更された。「小さい頃はインサイドハーフをやっていて今は前のポジションに落ち着いてますが、全然できると思います」。4―3―3といえばバルサ伝統のスタイル。下部組織で育った久保の体にも染みついている。

 リハビリ中も新布陣で戦う代表戦は常にチェックした。日本代表の中盤は3ボランチに近い。「前に厚みをかけるならもっと上がった方が良いと個人的には思う。もし、インサイドハーフで出るならもっと高い位置を取ろうかなと思います」。より攻撃的に。自分の色を出すイメージもできている。

 中国戦は相手守備のどん引きも予想される。実際、昨年9月の対戦(1―0)も5バックに苦戦した。そんな中、トップ下で最終予選初先発した久保はペナルティーエリア内進入7回(チーム1位)と奮闘した。戦況によって前線や4―2―3―1布陣のトップ下、そしてインサイドハーフでも起用可能。久保の打開力が大きな武器となる。

 ここまでW杯最終予選6戦5得点、セットプレーからの得点ゼロと得点力を欠く。帰国直前のエスパニョール戦(15日)で直接FKを決めた久保にはキッカーとしても期待が集まる。「フリーキッカーがいないとは僕も耳にしますけど簡単に出てくるものではない」と苦笑いするが、久保がいるだけで相手の脅威になることは間違いない。

 「歩くこともできなかった」というケガを乗り越え、W杯切符を左右する大一番に帰ってきた。「4―3―3でプレーするチームは世界でも限られている。僕も新入りみたいなものなので楽しみ」。W杯最終予選で20歳の得点となれば、97年のMF中田英寿以来。むろん、自信みなぎる表情は“新入り”のそれではなかった。

 ≪細分化された戦術面≫「森保のカーテン」が引かれた。日本代表は25日、練習会場を従来の拠点から千葉県習志野市内の別会場に移し、非公開(冒頭15分のみメディアに公開)で実施。前日24日夜に帰国し、新型コロナ陰性確認後の合流となった伊東、川島、南野、柴崎、堂安も元気な姿を見せ、23人全員がそろった。今月からセットプレーコーチ(菅原大介氏)を導入するなど戦術面もより細分化されている。必勝を期す27日の中国戦へ、調整を進めた。

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