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「セレッソへぼいもん」 C大阪・森島社長が抱く臥薪嘗胆の道 来季こそファンに強い姿見せる

[ 2021年12月8日 07:00 ]

C大阪の森島寛晃社長
Photo By スポニチ

 10月のルヴァン杯決勝を控えていた頃、C大阪の森島寛晃社長(49)が、クラブに届いた一通のハガキを紹介してくれた。奈良県でサッカーをしている、C大阪が大好きな子どもからだった。

 「森島社長へ 自分の(所属している)サッカークラブで“セレッソへぼいもん”と言われて、めちゃめちゃ悔しいです」

 そう直筆で書かれてあったという。応援するクラブをやゆされる無念さ。切実な思いを伝えられた同社長は「あれを見て、一緒に悔しい思いをした。一段と強くなって、周りのお友達(の評価)を変えたいなと。改めて、絶対にセレッソを良いクラブにしたいなと思った」と語っていた。

 リーグ戦全38試合を終え、今季のC大阪は13勝9分け16敗で勝ち点48の12位。昨季の18勝6分け10敗で勝ち点60の4位という成績から大きく下回った。開幕前に目標として掲げたトップ3には遠く及ばなかった。

 昨季までチームを率いたロティーナ監督は、徹底的に戦術重視のサッカーを実践した。相手を攻略するため、練習からポジショニングや動き方を細かく落とし込む。就任2年目の昨季は完成度が高まり、内容、結果ともに向上。一方、対応されると打開できない課題はなかなか解消しきれず、かつロジックな戦い方をしていることもあり、相手の想像を超えるようなプレーなどが見られる回数も少なかった。

 「ワクワク感」を取り戻すため、クラブは再びレヴィー・クルピ監督を招聘(しょうへい)し、攻撃的なサッカーへの原点回帰を決意した。だが、良くも悪くも選手たちに自由を与えるのがクルピ監督。昨季までは「攻略法」という参考書を与えられていた生徒たちが、途端に自分たちに任されたらどうなるのか――。監督主導型から選手主導型となり、誰しもが少なからず抱いていた不安は的中。結果的に途中解任に至った。

 8月から指揮を執った小菊昭雄監督のもとでは6勝7敗という戦績を残した。J2降格という最悪の事態は免れたとはいえ、アジアを目指すクラブだけに、満足することはできない。サポーターや応援してくれる子どもの悔しさを晴らすためにも、勝ち上がっている天皇杯、そして来季以降の巻き返しに期待したい。(サッカー担当・西海 康平)

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