徳島　湘南との直接対決制す!J1残留争いは“三つ巴”で最終節までもつれることに

明治安田生命J1第37節   徳島1―0湘南 （ 2021年11月27日    レモンガススタジアム平塚 ）

グータッチで喜ぶ徳島のポヤトス監督（左端）
Photo By スポニチ

　明治安田生命J1第37節は27日、各地で全10試合が一斉開催され、降格圏の17位・徳島がアウェーでJ1残留を争う15位・湘南と直接対決。0―0の後半21分にMF岸本武流（24）が決勝点となる先制ゴールを決め、1―0の勝利に貢献。順位は17位のままだが湘南と勝ち点36で並び、残留へ望みをつないだ。

　J1残留争いは前節で大分、仙台、横浜FCのJ2降格が決定。降格の残り1枠は15位・湘南（勝ち点36）、16位・清水（勝ち点36）、17位・徳島（勝ち点33）の3チームに絞られた。

　この試合敗れれば浦和―清水戦の結果次第でJ2降格が決まってしまう大一番。試合前には24日に急死した湘南MFオリベイラ選手を追悼する黙とうが行われ、両イレブンが黒い喪章をつけて試合に臨んだ。

　試合は拮抗した展開となり、0―0のまま後半へ突入。待望の先制点は後半21分、左CKからのサインプレーから生まれた。MF岩尾が右足でファーサイドの無人のスペースへ正確なボールを蹴ると、ペナルティーエリアの外から走り込んだFW宮代が右足ダイレクトボレーで華麗なシュートを放つ。これは相手GKに弾かれるが、こぼれ球をMF岸本が押し込み歓喜の瞬間が訪れた。

　この相手の意表を突くセットプレーからの1点を最後まで守り切って大事な勝ち点3を獲得。一方、清水は1―0で勝利し勝ち点39に伸ばし15位に浮上。敗れた湘南は勝ち点で徳島に並ばれるも得失点差で上回り16位となった。

　この結果J1残留争いは最後までもつれることになり、最終節では徳島がホームで広島と対戦へ。湘南はアウェーでG大阪、清水がホームでC大阪とそれぞれ命運をかけ争うことになった。