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今季退団の浦和DF槙野が涙の別れ「サッカーを続けるか、引退するか、まだ決めてません」

[ 2021年11月27日 17:06 ]

明治安田生命J1第37節   浦和0―1清水 ( 2021年11月27日    埼玉 )

<浦和・清水>ホーム最終戦セレモニーであいさつする際、感極まる浦和・槙野(撮影・西海健太郎)
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 今季限りで契約満了のため浦和を退団するDF槙野智章(34)がホーム最終戦の清水戦(埼スタ)後、背番号5のユニホーム姿でファン、サポーターにあいさつ。涙ながらに別れを告げた。

 以下、あいさつ。

 皆さん、僕が浦和レッズに来たのは10年前、2012年にこのクラブに来ました。ホーム最終節、契約上の中で完全移籍という形になっていない状況でしたが、この素晴らしい雰囲気の中で残留すると発言して10年が経ちました。ここで過ごした10年間、素晴らしい濃い時間がありました。これまでこのクラブを引っ張ってきた先輩方、素晴らしい指導者の方々、たくさんの方のサポートとバトルの中でここまで成長することができました。ただ選手、スタッフの力だけでここまで来れたとは思ってません。きょう、お集まりの方、そしてテレビを通して見て下さってる方、浦和にかかわる全ての方のおかげで今こうして皆さんの前で話せると思ってます。ありがとうございました。

 子供の頃から週末の試合が楽しみでここまで来ましたが、こんなにも今日という週末が楽しみでない、来て欲しくない、そんな日は初めてです。来季、僕はこのエンブレムを着てこのスタジアムでプレーすることは出来ません。それは本当に辛いし、悲しいし、今だに整理が付かず、考えられません。

 11月5日にクラブの方から契約をしないと言われた時から、今まで正解を導きだすことが、今だに出来ていません。サッカーを続けるか、引退するか、それもまだ決めてません。もう少ししっかり考えてどこのチームでプレーするか、どこのチームが僕を必要とするか、しっかり考えて決めたいと思います。

 ここでサポーターの皆さんにお願いがあります。コロナ禍で去年と今年、声が出せない状況の中で、たくさん後押しをして頂きました。僕の後ろにいる選手たち、特に若い選手たちは「We are Reds」のコールや「歌え、浦和を愛するなら」などたくさんの歌、後押しをまだ見ていません。来季、後ろにいる選手たちが苦しい状況にいるとき、熱い後押しを宜しくお願いします。そして僕が大好きな勝った後に歌う「We are diamonds」を、西川選手を中心に来季も引き続き、やって下さい。

 僕はテレビで皆さんの表情、スタジアムの雰囲気を見て遠くで歌います。必ずこのスタジアムに、皆さんの前にどんな形かわかりませんが、戻ってきたいと思います。

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