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FC東京新監督にJ2新潟指揮官アルベルト氏 アドバイザーに元アーセナル監督のベンゲル氏招へいへ

[ 2021年11月21日 05:31 ]

J2新潟のアルベルト・プッチ・オルトネダ監督
Photo By スポニチ

 FC東京の来季の監督に現J2新潟のアルベルト・プッチ・オルトネダ監督(53)が就任することが20日までに決定的となった。複数の関係者が明かした。来季からIT大手「ミクシィ」が経営権を取得する見込みで、首都クラブの“改革元年”を卓越した手腕をもつスペイン人監督に託すことになる。

 クラブが変貌を遂げようとする中、目玉人事としてアドバイザーに元プレミアリーグ・アーセナル監督のアーセン・ベンゲル氏(72)の招へいに動いている。来季の監督候補はアーセナル時代の教え子で、清水でのプレー経験もある元スウェーデン代表MFのフレドリック・ユングベリ氏(44)をベンゲル氏が推薦。ただ、交渉は難航し、国内外を問わずに再度選考し、アルベルト氏を射止めた。

 アルベルト氏はスペインの名門バルセロナで長く育成に携わり、スペイン代表FWアンス・ファティ(19)や日本代表MF久保建英(20=マジョルカ)を発掘した実績を持つ。“バルサメソッド”を熟知し、来日後は約2年間の指揮で新潟にその哲学とパスサッカーを叩き込んだ。今季は昇格こそ逃したものの、途中までは首位を走るなど、成果を残していた。

 監督経験こそ新潟のみと乏しいが、日本文化になじんでいるのは大きな強みとなる。また、Jリーグを既に経験しているのも利点だ。世界のトップレベルを間近で感じてきた指揮官を先頭に、FC東京は生まれ変わる。

 ◇アルベルト・プッチ・オルトネダ 1968年4月15日生まれ、スペイン・カタルーニャ州出身の53歳。バルセロナでスカウト、アカデミーコーチ、アカデミーダイレクターを歴任。ガボン協会テクニカルダイレクターなどを務めたのち、18年から米MLSニューヨーク・シティーのコーチ。20年にJ2新潟の監督に就任。パスサッカーを標榜(ひょうぼう)、若手育成の手腕にも定評がある。

 ≪新体制初陣は黒星≫前任の長谷川健太氏からバトンを受けた森下新監督の初陣は飾れなかった。10日に就任し、短期間で守備の再構築に着手。しかし、縦と横に揺さぶられるともろさをみせた。前半42分に先制され、後半26分にも追加点を許した。指揮官は「前半からデュエルに勝てずに主導権を握られた」とし、残り2試合に向けて「攻守の切り替えができる選手を選んでいきたい」と厳しい表情をみせた。

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2021年11月21日のニュース