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浦和MF宇賀神友弥が退団会見「レッズはサッカー人生そのもの、埼スタは僕の家」

[ 2021年11月21日 15:32 ]

退団会見を行った浦和のDF宇賀神(C)浦和レッズ
Photo By 提供写真

 契約満了に伴い、今季限りで退団する浦和の元日本代表DF宇賀神友弥(33)が21日、オンラインで会見した。レッズ一筋12年、左右のサイドバックを主戦場に17年ACL、18年天皇杯優勝などに貢献したが、今季は出場18戦にとどまる。契約満了の通告は今月中旬に受けた。

 「レッズで終わりたいと思っていた反面、出場機会が減ってた中で他チームに行くべきか、レッズに残り引退すべきか、ずっと考えていた。選択肢が1つ減り、スッキリした自分もいる。槙野のように毎日、泣いてるわけではない。違う視点からもレッズを見て、また帰って来たい」。

 下部組織出身でトップチーム在籍12年。印象に残った試合は2位に終わった14年G大阪戦の「悔し涙」と17年ACL決勝の「感涙」を上げた。G大阪戦では渾身のシュートを相手GK東口に止められた。「あれを決めていればリーグ優勝をもたらすことが出来た。少しコースが甘くて…決めきれなかった自分が悔しい」。一方、ACL決勝は試合前に壮大なコレオに迎えられ、涙がぽろぽろこぼれた。「ピッチに立った瞬間、サッカー人生が頭に出て来たのが印象として残ってます」と振り返った。

 阿部、槙野、宇賀神と17年ACL優勝を知るメンバーが次々とクラブを去る。次世代のレッズには「やっぱりホームでのサポーターの大声援が力を与えてくれた。17年のACLもホームは全勝だった。サポーターと1つになることが優勝には重要なこと。新しい選手は(コロナ禍で)経験していないのでサポーターの声援を感じて欲しい。背負ってプレーして欲しい」とエールを送った。

 残るはリーグ2試合と天皇杯。18年天皇杯決勝でスーパーゴールを決めた宇賀神にはSNSなどを通じ「再現」を望む声が届いているという。「あんなスーパーゴールは一生に1回しかでないと思ってる自分もいますが(笑い)、最後、優勝して退団したいと思います。出来る限りのことはやりたい」。

 退団会見に涙はなく、時折り笑顔も見せた約1時間。最後に浦和レッズとは?と聞かれた宇賀神は言った。「サッカー人生そのもの。そして埼スタは僕の家。必ず帰って来てシャーレを掲げられるようにしたい」。

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2021年11月21日のニュース