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麻也「苦しい一年」完封締め、勝ち点3に安堵 個人もチームも「もっと成長できる」

[ 2021年11月18日 05:30 ]

W杯アジア最終予選B組   日本1―0オマーン ( 2021年11月16日    マスカット )

<日本・オマーン>後半、伊東のゴールに喜ぶ吉田(左)ら日本代表イレブン(撮影・小海途 良幹)
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 激しさと冷静さを使い分け、吉田は2試合連続のクリーンシート(完封勝利)に貢献した。「来年2月にはサウジアラビア戦がある。3月はオーストラリア戦。その前に状況を好転させておきたかった。大きな勝ち点3です」。アジア最終予選初戦オマーン戦で黒星を喫した後は険しい表情を崩さなかったが、やっと吉田の顔に安堵(あんど)の表情が広がった。

 「苦しい一年だった」。本来は来年のカタールW杯を見据えながら戦っていくのが理想だったが、初戦に敗れたことで崩壊。「追い込まれたことで、目の前の一戦を戦わざるを得なかった。見ている方々はゴールに迫るアグレッシブな戦いを見たいと思うが、敵地では難しい。理想と現実のバランスは難しい」。内容よりも結果。リスクマネジメントを重視する戦いにかじを切らざるを得なかった。

 それでも時には自陣ハーフラインを越えてカウンターを狙うオマーンの強力2トップをつぶした。「最近はズルズルと(DFラインが)下がっていたので個人的な物足りなさがあった。世界の流れを見ても前でつぶせるセンターバック(CB)にならないといけない」。まだまだ勝利と内容の両立へは険しい道のりだが、チーム内でも内容も追求していこうという話も出始めているという。

 個人としては中沢佑二が持つCB歴代1位の国際Aマッチ通算55試合完封に並んだ。日本サッカー史に名を残した主将は「もっと成長できる」と個人にも、チームにも期待を寄せて年内ラストマッチを締めくくった。

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