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浦和の元日本代表MF阿部 今季限りでの現役引退を発表「本当に幸せなサッカー人生でした」

[ 2021年11月14日 19:07 ]

<浦和・阿部引退会見>引退会見で涙ぐむ阿部(撮影・篠原岳夫)
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 浦和の元日本代表MF阿部勇樹(40)が14日、クラブの公式YouTubeチャンネルに登場。「クラブからの重要なお知らせ」と予告されたライブ配信で阿部はスーツ姿で登壇。「2021シーズンを持ちましてプロサッカー選手を引退する決意をしました。本当に幸せなサッカー人生でした」と今季限りでの現役引退を発表した。

 これが引退会見となった阿部は、この日を選んだことについて「2007年11月14日に(浦和で)ACL優勝したことを覚えているので、ピッタリなんじゃないかと思い、14日の発表にさせていただきました」とコメント。

 今後については「23年サッカーをやらせていただいて、多くの監督に教えていただき、選手ともサッカーをしてきました。なので僕は今後指導者の道へ行きたいなと考えています。行かなければ今まで教えていただいた監督に失礼なんじゃないかと。その道へ新たなチャレンジをしたいと思っています」と指導者を目指すことを宣言。

 どんな指導者になりたいかと問われ「どんなに頑張ってもオシム監督やミシャ監督のようにはなれません。けれども考え方や学んだことは自分に活かせると思う。こうしたサッカーをやっていくんだという考え方を強く持つことが大事だと思っています。先の2人に負けないような指導者になれるよう頑張っていきたいです」と意気込みを語った。

 阿部は98年8月、市原(現J2千葉)で当時のJ1最年少デビュー。オシム監督の申し子として05、06年にナビスコ杯を連覇に貢献。07年1月、当時国内最高の移籍金4億円(推定)で浦和に移籍。10年夏に英2部レスターへ移籍するも12年1月に浦和に復帰。守備的MF、DFを主戦場に歴代4位のJ1通算589戦出場を飾るなどチームを支え続け、07、17年と2度のACL制覇も経験した。通算14季目を迎えた今季は4年ぶりに主将を務めたが、足の負傷もあり、ここまで出場12戦にとどまっていた。

 さらに日本代表としても10年W杯南ア大会で16強進出に貢献。国際Aマッチ出場53戦3得点など日本サッカー史に名を刻む“レジェンド”となった。

 ◇阿部 勇樹(あべ・ゆうき)81年9月6日、千葉県出身の40歳。市原時代の98年、当時最年少の16歳333日でJ1デビュー。07年1月、当時国内最高の移籍金4億円(推定)で浦和に移籍。10年夏に英2部レスターへ移籍、12年1月に浦和に復帰。16年10月には海外移籍経験者では初のJ1通算500戦出場。17年5月には当時J1最多の138戦連続フル出場を記録。10年W杯南ア大会では16強進出に貢献。1メートル78、77キロ。

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