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川崎Fが7連勝で2年連続4度目のリーグV目前 勝ち点84の最多記録を更新 大島僚太も復帰

[ 2021年10月24日 22:49 ]

明治安田生命J1リーグ第33節   川崎F1─0清水 ( 2021年10月24日    等々力 )

<川崎F・清水>後半、競り合う川崎F・大島(右から2人目)(撮影・西海健太郎)
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 川崎Fは24日にホームで清水を1―0で下し7連勝。直後に2位横浜がC大阪に敗れたため、次節11月3日のホーム・浦和戦で2年連続4度目のリーグ優勝が決まる可能性が出てきた。

 約3週間ぶりの公式戦となった清水戦。鬼木監督が「難しい立ち上がりとなった」と振り返ったように、序盤はなかなかペースを握れず、前半を0―0で折り返した。それでも後半2分にエースFWレアンドロ・ダミアン(32)がマルシーニョのクロスに技ありの左足ヒールで先制点。この虎の子の一点を全員で守り切った。

 元ブラジル代表FWはこれが今季17得点目。得点王争いでトップの横浜FW前田にあと1点と迫った。川崎Fとの契約が今季で満了するとあって、母国ブラジルでは去就について様々な報道がなされているが「自分が決断しないといけない時が来ると思いますが、ピッチの中で自分ができることをやって優勝したい」と背番号9。まずはタイトル獲得に全神経を集中させることを誓った。

 ホームの後押しも味方につけた。この日の観衆1万1576人は今季最多。後半26分に故障離脱していたMF大島僚太(28)が約3カ月ぶりにピッチに立つと、スタジアムのボルテージは最高潮に達した。「(チームが)これまでの厳しい日程を勝ち抜いたのを目の当たりにしていた。自分一人の力ではないが、追いつかれることは避けたかった」と背番号10。今季はケガに泣かされ続けたが、まだ万全ではない中、必死のプレーでチームに勢いをもたらした。

 チームはこれで勝ち点を84とし、昨年記録した18チーム制の最多勝ち点を超えた。夏にチームを支えてきた田中、三笘の両MFが海外移籍。9月にはケガ人が多発し、わずか10日間でルヴァン杯、ACLから敗退するなど苦しい時期もあったが、大崩れすることなく一丸で乗り切り、また偉大な記録を達成した。

 次節浦和に勝ち、横浜が引き分け以下なら連覇が決まる。「とにかく優勝というものをぼかして考えるのではなくて、しっかりと全員が向かって戦っていく。そういう姿勢を貫きたい」と指揮官。かつてシルバーコレクターと言われたチームが、5年連続7つ目のタイトル獲得へまた大きく前進した。

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2021年10月24日のニュース