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日本代表が崖っぷちの一戦を勝利 FW大迫が起死回生の先制ゴール

[ 2021年9月8日 01:57 ]

W杯アジア最終予選B組   日本1―0中国 ( 2021年9月7日    カタール・ドーハ )

<中国・日本>前半、先制ゴールを決めてほえる大迫(中央)(AP)
Photo By AP

 日本が崖っぷちの一戦で、今大会初勝利をつかんだ。カタール・ドーハで中立開催となった中国戦に1―0で勝利。0―0の前半40分にFW大迫勇也(31=神戸)が、右クロスを右足で合わせて先制のネットを揺らした。2日の初戦オマーン戦は0―1でまさかの黒星スタート。負ければ森保一監督の進退問題に発展しかねない一戦で、現役時代に選手として「ドーハの悲劇」を経験した因縁の地で悪夢を振り払った。

 まだ終わってないと言わんばかりに、FW大迫が雄たけびを上げた。0―0で迎えた後半40分、MF伊東が右サイドを自慢の快足で抜け出す。信じてゴール前に飛び出した大迫が、速いクロスを右足で合わせて起死回生のゴールを挙げた。「戦術うんぬんではなく、個々で負けないところから始まる。それをピッチで表現しないと」と話していたとおり、体を張ってネットを揺らした。

 嫌な流れを振り払った。序盤は完全に主導権を握るも、5バックでゴール前を固める中国に苦戦。23分にMF久保のシュートはポストに直撃し、38分にはこぼれ球を飛び込んだ大迫のシュートはまたもポストに嫌われた。不運が立て続いたが、直後の2分後に自らの右足で嫌なムードを断ち切ってみせた。

 初戦オマーン戦でまさかの敗戦。チームは3日にドーハ入りも、防疫対策で約10時間、ホテルで待機を余儀なくされた。初日は屋外で練習できず、左太腿の違和感を訴えていたMF南野もMF板倉、DF酒井に続いて負傷離脱した。苦難の連続で迎えた第2戦は、「ドーハの悲劇」を経験した因縁の地。大迫は「追い込まれた状況というのは、最近なかなかなかったので。ここで逆境に必ず勝てるようにしたい」。負ければ、まさに「悲劇」となる一戦。同じ過ちは繰り返さなかった。

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2021年9月7日のニュース