×

“半端ない”決意!神戸入団の大迫「FWとして点取りたい」中盤起用のブレーメン退団、再スタート誓う

[ 2021年8月23日 05:30 ]

神戸の入団会見でユニホームを手にする武藤(中央右)と三木谷会長(同左)。右はオンラインで参加した大迫、左はボージャン(C)VISSEL KOBE
Photo By 提供写真

 神戸は22日、東京都内で日本代表FW大迫勇也(31)、元日本代表FW武藤嘉紀(29)、元スペイン代表MFボージャン・クルキッチ(30)の加入会見を開いた。帰国後の自主隔離期間中の大迫はオンラインで出席し、FWとして勝負する姿勢とともに、ゴールにこだわる決意を表明。ドイツでは中盤で起用されることもあった中、再び最前線で“半端ない”輝きを取り戻す。

 オンラインの画面越しでも、熱い思いが伝わってきた。ドイツ2部ブレーメンを退団し8シーズンぶりにJリーグへと帰ってきた大迫は、今回の移籍を決断した胸の内を明かした。

 「いろんな選択肢があった中で、FWとして純粋にゴールを取り続けたいなと。FWとして出られることが一番だったし、点を取りたい思いが一番強かった。神戸ならタイトルを獲れるという思いが強かったし、きっぱり決められた」

 今季のブレーメンでは開幕から2試合連続で先発出場。欧州でのプレーを最優先としてきただけに、当然ながら所属クラブで戦い続ける選択肢もあった。だが、与えられたポジションは中盤。ここ数年はMFとしての起用が増えていた中、本職の最前線で最も評価してくれるクラブが神戸だった。

 「神戸は2シーズン前に天皇杯を獲って、これからのチーム。タイトルを積み重ねていけるようにしたいし、自分がゴールを取って、チームが勝ち続けられることが大事」

 武藤、ボージャンも含めてFW3人の同時加入はアンバランスな補強とも指摘されるが「今までにないから面白い」と大迫。三木谷浩史会長も「パリSGみたいにはなれないけど、積極的な投資とともに、大きな魅力とコンテンツがあって、経済的にもサステナブル(持続可能)になっていくのがわれわれの目標」と語った。

 電撃補強の中心にいるのが、来年のW杯カタール大会を目指す日本代表の1トップで、背番号10を託されたストライカー。その実力を再び日本のピッチで示す。

 《武藤 もう一度点取り屋に!》元日本代表FW武藤は点取り屋としての再起を誓った。21日の鹿島戦でデビューし、さっそく決勝点をアシスト。実力の片りんを示した背番号11は「自分が得点やアシストをすることがチームの助けになる。もう一度、ゴールマシンにならないといけない」と抱負を語った。FC東京時代には、約1年半で23得点。18年のW杯ロシア大会にも出場した実力者が新天地で復活を目指す。

 《ボージャン、イニエスタと競演熱望》FWボージャンは旧友である元スペイン代表MFイニエスタとの競演を心待ちにした。バルセロナ在籍時に17歳でトップデビュー。かつて「天才」と呼ばれたアタッカーは、紆(う)余曲折を経て神戸に加わり「彼(イニエスタ)とまたプレーできるのはうれしい」と笑みを浮かべた。今回の移籍に関しては、イニエスタの推薦があったことを三木谷会長は明かした。

続きを表示

2021年8月23日のニュース