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マジョルカ移籍後初先発 久保、トップ下で存在感 チーム今季初勝利に貢献

[ 2021年8月23日 05:30 ]

スペイン1部   マジョルカ1―0アラベス ( 2021年8月21日 )

<マジョルカ・アラベス>前半、パスを出す久保(右)
Photo By 共同

 スペイン1部レアル・マドリードから同マジョルカに期限付き移籍した日本代表MF久保建英(20)が21日、敵地のアラベス戦で移籍後初スタメンを飾った。4―2―3―1のトップ下で先発し、1―0の今季初勝利に貢献。シュートこそなかったが攻撃の要として存在感を放ち、地元メディアからも評価を得た。

 愛着のあるマジョルカへの復帰後初先発で、久保が輝いた。今夏の五輪でも輝いたトップ下のポジションで先発し、後半43分までプレー。敵地で今季初勝利に貢献した。「勝てて良かった。大事なのはこっから」。試合後に更新した自身のインスタグラムでは短い言葉に感慨を込めた。

 まだ、合流から10日あまり。足りない連係をピッチで修正しながら、意欲的に攻撃参加した。味方を生かすシンプルなパスやドリブル突破に加え、守備でも存在感を発揮。多くのファウルを受けながらも果敢に前を向いた。決定機につながるチャンスで前半38分に自身が倒されて警告が出た場面では、退場だとして怒りをあらわにする激しさも見せた。

 2季前の在籍時は右MFでの出場が多かったが、トップ下での先発起用は、期待の表れとも言える。ルイス・ガルシア監督からは「私は彼にとても満足している。もっと野心を持ち、多くエリアに踏み込み、より深みを取って動かなければならないが、私は満足している。彼は我々にたくさんのことを与えるだろう」と称された。

 シュートはなく、マルカ紙は3点満点中1の低評価。採点は軒並み低めになったが、それでもプレー内容には称賛が集まった。ムンド・デポルティボ紙からは「久保は、ダニ・ロドリゲスとともにマジョルカの攻撃を指揮し、アラベスに恐怖の種をまいた」として高く評価された。2季ぶりの復帰で「目標を果たすため、最大限の手助けをするためにここに来た」と意気込む20歳。結果を求め、さらにギアを上げていく。

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