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なでしこ岩渕 5戦連発だ!「得点は自身に課された使命」 21日1次L初戦VSカナダ

[ 2021年7月21日 05:30 ]

報道陣に笑顔を見せる岩渕(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 東京五輪に挑む「なでしこジャパン」は21日、1次リーグE組初戦でカナダと対戦する。FIFAランクは日本の10位に対してカナダ8位。強敵相手に期待されるのがFW岩渕真奈(28=アーセナル)だ。決めれば日本女子最多となる5戦連発。10番を背負うエースがチームに勢いをもたらす。

 午前に行った前日練習。岩渕は時折笑顔をのぞかせるなど、リラックスした表情を見せた。数々の苦難を乗り越えて臨む自身2度目の五輪。背番号10を託される中、「今までの世界大会の中で一番状態が良い。本当に全部をぶつけられる大会」と自信ものぞかせた。

 ここまで積み重ねてきた得点36は、現チーム最多で歴代6位。しかも目下4戦連発中だ。カナダ戦で決めれば高倉麻子監督、澤穂希の記録を抜き、日本女子最多を更新する。記録については「どうでも良いというか、全く意識していない」と一蹴したが、「大事な初戦で、得点は自身に課された使命。チームとして必要」ときっぱり言い切り、エースの自覚を見せた。

 11年W杯ドイツ大会の優勝に貢献するなど輝かしい実績を誇る一方で、五輪には苦い思い出がある。12年ロンドンの決勝、米国戦。1―2の後半32分から出場すると、38分に相手GKと1対1に。だが右足シュートは阻まれ、チームも1―2で敗れて号泣した。続く16年リオ五輪では、内側じん帯を負傷し満足なプレーができずに、チームもアジア最終予選でまさかの敗退。それだけに今大会に懸ける思いは強い。

 「日本チームとして良いスタートを切れるように、ソフトボールもしっかり応援して、自分たちも頑張りたい」と岩渕。相手はFIFAランクで日本を2つ上回る強敵。“マナドーナ”が格上を沈める記録弾で、チームを白星発進へと導く。

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2021年7月21日のニュース