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ついに!メッシ、アルゼンチンA代表で涙の初戴冠 苦節17年目「いつかできると思っていた」

[ 2021年7月12日 05:30 ]

南米選手権最終日   アルゼンチン1―0ブラジル ( 2021年7月10日    ブラジル・リオデジャネイロ )

優勝を喜ぶメッシ(中央)らアルゼンチンの選手(AP)
Photo By AP

 FWリオネル・メッシ(34)が悲願のA代表初優勝を果たした。決勝が行われ、アルゼンチンが開催国で連覇を狙ったブラジルを1―0で破った。93年以来11大会ぶり15度目の優勝はウルグアイと並ぶ大会最多。バルセロナで数々のクラブタイトルを手にしてきたメッシは、年代別を除くA代表の主要国際大会出場10回目で初戴冠となった。

 優勝を告げる笛が鳴ると、メッシはピッチに座り込んで両手で顔を覆った。すぐに駆け寄ってきた仲間と抱擁を交わしながら感極まって涙。「悲しい思いをしてきたけど、いつか優勝できると思っていたよ」。胴上げでは笑顔で宙を舞った。

 前半22分にMFディマリアのループ弾で先制した。相手の反撃をしのぐ中で後半43分の決定機を逃すなど、エースは不発だったが、リオネル・スカロニ監督は試合後に、メッシが負傷していたことを告白。大会を通じ、いずれも最多の4得点5アシストを記録してMVPに選ばれる堂々の活躍で優勝を支えた。

 「代表での成功という“とげ”を抜く必要があった」とメッシは振り返った。バルセロナで欧州CL4回、クラブW杯3回などタイトルを総なめにしてきたが、アルゼンチンでは年代別代表の05年U―20W杯、08年北京五輪のみ。14~16年にW杯と南米選手権で3年連続準優勝に終わった際は「代表での役目は終わった」と29歳で代表引退を宣言したこともある。2カ月余りで復帰したが「代表で勝てない男」というレッテルはついて回った。

 その中で05年のアルゼンチン代表デビューから17年目、歴代最多を更新する151試合目の出場で訪れた歓喜。14年W杯決勝でドイツに敗れたマラカナン競技場で宿敵ブラジルを破るという巡り合わせに「神様がこの瞬間を取っておいてくれた」と笑った。

 1日から無所属となっていた中でスペイン紙アスは10日、バルセロナとの再契約が合意に達したと報道。安定した環境で、次は来年のW杯カタール大会で世界一に挑む。

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2021年7月12日のニュース