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重圧を力に!!U24堂安「奇跡」の背番「10」で今の、未来の日本背負う 12日VSホンジュラス

[ 2021年7月12日 05:30 ]

ボール回しで笑顔を見せる堂安(右)(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 東京五輪サッカー男子日本代表は12日、五輪出場国のホンジュラスとの強化試合(ヨドコウ桜スタジアム)に臨む。6月の活動に続いて本大会でも10番を背負うMF堂安律(23=PSVアイントホーフェン)は、母国開催大会でエースナンバーを背負う奇跡に感謝。MF中村俊輔(43=横浜FC)、MF香川真司(32=PAOK)のように重要な存在となっていくことを誓った。

 先に取材を終えた相馬が「日本のエースに代わりまーす」と席を立つと、堂安がオンラインの画面上に登場した。同僚からの視線も、背番号も、名実ともにチームの中心。「これからその番号が、自分の成長を手助けしてくれる番号になれば」と力強く言った。

 6月の活動から10番を背負う。「ロッカールームに入って、いつもの7番とか8番とかを探してしまう。そこで10番というのは緊張感も増す」。素直にこぼしながらも、気持ちは前向き。「母国での五輪開催は、生きているうちにあるかないかの奇跡。サッカーにおいては世代の運も重なる。プラス10番をつけられるのは奇跡としか言いようがない」と感謝した。

 理想とするのは2人の先輩だ。「中村俊輔さんはサッカーを始めた頃の10番なので影響も大きいけど、(香川)真司君の影響が大きい。日本を引っ張ってきた先輩。彼になりたいとは思わないけど、彼みたいな重要な選手になっていきたい」。森保監督から「いい意味で野心が本当にある」と評価される堂安には、香川が18年W杯ロシア大会初戦のコロンビア戦で、開始直後にPKを決めたように、チームを勢い付かせる活躍も求められる。

 エースとしてチームをけん引する姿が目立つ。「自分が日本代表で活躍するためには彼らの力が必要」と、将来を見据えてパリ五輪世代の練習パートナーとも積極的に対話している。ホンジュラス戦の前日練習では、集団の先頭で日本代表主将の吉田と並んで走った。金メダルを目指す東京五輪の先には、中村、香川らに続くサムライブルーの大黒柱となる道が広がっている。

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2021年7月12日のニュース