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札幌Dのルヴァン杯 ピッチ移動トラブルで「初めて見る光景」、選手入場もフィールドへ斜めに

[ 2021年5月19日 19:37 ]

<札幌・鹿島>いつもと景色が違いゴールの横に大型ビジョンが位置する(撮影・高橋茂夫)
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 ルヴァン杯1次リーグ最終節は19日行われ、札幌―鹿島戦が開催された札幌ドームでは、移動式天然芝「ホヴァリングステージ」に動作トラブルがあり、サッカーピッチが通常とは異なる角度(90度反時計回りに回転した状態)でキックオフとなった。

 いつもならピッチを左右広く見渡せるメインとバックスタンドの席が、今回は「ゴール裏」から縦長に見ることになった。この日のCS放送の実況を務めた北海道文化放送の中村剛大アナウンサーが「初めて見る光景が広がっています」と、放送席についても「ゴール裏から縦位置で放送をお送りすることになりました」と試合前に状況を伝えた。

 解説を務めた吉原宏太氏は「ゴール裏から熱烈なサポーターがいるところから見たいなと思っていたので、そういう夢がかなったんですけど」とコメントしつつ「解説となると少しどうなのかなと思いますけどね。見た感じでは影響ないかなと思います」と問題はない様子だった。

 ピッチの位置が違うことから選手入場も、メインスタンド手前ではなく、ゴール裏を通り、コーナーフラッグ脇からフィールドのセンターに向かって斜めに入る形となった。先頭を歩く審判団も戸惑いの表情でスタッフとやり取りをしていた。この後は通常の手順で進み、無事開始した。

 札幌ドーム開場以来初のケースとなったが、ツイッター上では一時「ゴール裏」がトレンド入り。「実況解説席がゴール裏になるのはわかるが、カメラ位置はどうなるんだろう」「ゴール裏実況大変そうだ」などのツイートがされていたが、試合が始まると「中継は横視点だった」「実況解説いつもと感覚違うから大変だろうな」「不思議な感じ」「それほど違和感ない」など心配する声とそれほど変わらない光景を伝えるツイートが入り交じっていた。

 なお、ピッチの見え方が変わるため、札幌は来場の有無にかかわらず、全席払い戻しにすると発表した。

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2021年5月19日のニュース