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佐々木則夫氏が指摘 なでしこ2戦14得点もフィニッシュの精度に課題 本大会想定できたのは収穫

[ 2021年4月12日 05:30 ]

サッカー女子国際親善試合   日本7ー0パナマ ( 2021年4月11日    国立 )

<日本・パナマ>後半、この日自身3得点目となるゴールを決めハットトリックを達成した菅沢(左から2人目)(撮影・西海健太郎)
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 【佐々木則夫 視点】GKを含めた守備陣はあまり試せなかったが、五輪本大会を想定して、移動をしながら中2日で試合を行い、回復力などをチェックできたことは収穫だった。決勝戦を行う国立競技場で戦えてモチベーションも高まっただろう。第1戦で出た中盤のパスのつなぎ方などの課題は長谷川が入り、かなり改善されていた。

 しかし2試合で14点取ったとはいえ、フィニッシュの精度は課題だった。選手選考は、練習や紅白戦なども含めて選手を見極め、70%ぐらいは固まったはず。おそらくパナマ戦がベストのイメージで、2試合とも先発した選手は監督の頭の中に軸としてあると考えていい。

 五輪まで3カ月あまりだが、本大会ではフィジカル的に厳しい試合になる。私が監督だったロンドン五輪前は、強豪フランスと練習試合ができていい調整ができた。6月の親善試合で強豪国と対戦できればいいが、できないケースも考えられる。私はよく男子大学生と練習試合を行ったが、リーチやパワー、スピードなど、いい経験になるはずだ。(元なでしこジャパン監督)

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