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川崎F・三笘2発快勝 U24代表の悔しさを力に「もっと違う形でゴールできるように」

[ 2021年4月4日 05:30 ]

明治安田生命J1第7節   川崎F2ー0大分 ( 2021年4月3日    等々力 )

<川崎F・大分>前半39分、ゴールを決め喜ぶ川崎F・三笘
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 明治安田生命J1リーグは3日、各地で8試合が行われ、連覇を狙う川崎Fはホームで大分に2―0で勝利した。東京五輪世代のU―24日本代表MF三笘薫(23)が前半39分、後半21分に右足で2得点。3月のアルゼンチン戦で味わった悔しさを払しょくする活躍を見せた。一方、3月30日のW杯アジア2次予選のモンゴル戦で代表初ゴールを決めた神戸のFW古橋亨梧(26)が1ゴール1アシストで、今季初の連勝の原動力となった。

 Jではやはり、別格だった。前半39分、相手DFに当たったこぼれ球を右足ダイレクトで叩き込むと、後半21分には前線で自ら奪ったボールをそのまま右足のアウトサイドで流し込んだ。「もっと違う形でゴールできるようにしたい」。決して“らしい”豪快なゴールではなかったが、チームを勝利に導き「結果を出せて良かった」とホッとした表情をのぞかせた。

 期するものがあった。東京五輪世代のU―24日本代表に招集され、3月26日の同アルゼンチンとの初戦に先発。期待は大きかったが、世界の壁にはね返された。得意のドリブルは相手の速いチェックに阻まれ、初共演だった久保との連係も課題を残した。「アルゼンチン相手に自分のプレーができなかった。他の選手はできていた中で、悔しい思いがあった」。この日は南米の強豪相手に味わった悔しさを胸に秘め、ピッチに立っていた。

 その中でさすがのプレーを披露した。得意のドリブルで崩すシーンはあまりなかったが、リーグ戦では昨年9月5日の横浜戦以来、公式戦では自身6度目となる1試合2得点。「アルゼンチンとJリーグでは足の出るスピードも違うので、やりやすさは感じた」と淡々と振り返った。

 チーム復帰後の初戦できっちり仕事をこなし「この試合から5連戦。この勝利でしっかり勢いに乗って、あと4つ勝ちたいと思います」と三笘。五輪メンバー入りへ、まずはチームで輝きを放ち、力強い再出発を切った。

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2021年4月4日のニュース