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悔しさだけのプロデビュー 京都MF中野は持ち味発揮できず、オンライン取材で涙「申し訳ない」

[ 2021年3月7日 18:01 ]

明治安田生命J2リーグ第2節   京都0ー0松本 ( 2021年3月7日    サンガスタジアム )

プロデビュー戦で本来のプレーができず、涙を流しながらオンライン取材に応じるJ2京都MF中野
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 この涙は、いつか大輪の花を咲かせる栄養となるはずだ。プロデビュー戦となった京都MF中野桂太(18)は持ち味を発揮できず、終了のホイッスルを聞いた。試合後のオンライン取材では「後半のゴールを取りたい時間に投入されたのに…バックパスをして仕掛けができなかった。チームメートや…期待して送り出してくれた監督、ファンサポーターの方にも申し訳ないです」と大粒の涙を流した。

 京都U―18から今季昇格。沖縄キャンプから積極的なプレーを見せ、チョウ貴裁監督の信頼を勝ち取り、後半37分に投入された。だが緊張感はなかったが「頭の中で“ボールを奪われたら…”とかよぎってバックパスになってしまった」と試合に入りきれず。あわや失点のピンチも招いた。DFにブロックされた同40分の右足シュートも「あそこに入って行けていたのは良かったことだが、決めきれなかった」。後悔と反省ばかりが口を突き、何度も涙をぬぐった。

 本来のプレーができなくても想定内のプロデビュー戦で、ここまで感情をストレートに表現する選手は珍しい。スコアレスドローで開幕2連勝は逃したとはいえ、チームとしてもクラブの未来を担う若者の成長を加速させるキッカケとなるならば、決してマイナスではない。

 頑張れ、中野桂太!

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2021年3月7日のニュース