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鳥栖、6年ぶり開幕2連勝 新加入・山下があいさつ代わりの2ゴール「貢献できて良かった」

[ 2021年3月7日 05:30 ]

明治安田生命J1第2節第1日   鳥栖2-0浦和 ( 2021年3月6日    駅スタ )

後半、自身2点目のゴールを決め喜ぶ鳥栖・山下(左)
Photo By 共同

 鳥栖が今季ホーム初戦で浦和と対戦し、2―0で快勝。2015年以来、6年ぶりの開幕2連勝を飾った。J2千葉から移籍の新戦力、FW山下敬大(24)が後半17分、自身J1初ゴール。さらに同36分にもゴールを決め2戦連続の先発出場の期待に応えた。

 ホームに駆けつけた7452人の観客に、新加入の山下があいさつ代わりの2ゴールをプレゼント。鳥栖が15年以来、6季ぶりの開幕2連勝を飾った。

 5年ぶりに開幕戦で勝利して迎えた今季ホーム初戦。均衡を破ったのは昨季退団したフェルナンド・トーレス氏が背負った背番号「9」を引き継いだJ1初挑戦のFW山下だった。

 先制点は後半17分。左サイドのMF本田がドリブルで持ち込みDFをかわしてシュート。GKに防がれたが、こぼれ球に山下が素早く反応した。左足でゴールネットを揺らした。J2では通算23得点を決めていたが、J1では自身初ゴール。力強く両手を握りしめ「気持ちでねじ込んだ。弾いたところを狙っていたので相手より先に反応できて良かった」と振り返った。

 先制点で主導権を握ると、さらに後半36分には追加点を奪った。右サイドの飯野が仕掛け相手DFと競り合ったこぼれ球に樋口が反応。中央に送った高速クロスに山下が飛び込み、今度は頭で決めた。「2ゴールで勝利に貢献できて良かった」と胸を張った。

 福岡出身の山下は九州国際大付高、福岡大で土台を築いた。「終わってから喜びをじわじわ感じている」と願っていた地元・九州での“J1デビュー戦”で攻守にわたり前線で圧倒的な存在感を発揮した。「チームが苦しい時に点を決めるのが9番の役割」とエースの矜持(きょうじ)を話していたストライカー。言葉通りの活躍にも「質、クオリティーを上げないといけない部分はたくさんある」とまだ満足はしていない。チームを救う絶対的エースへ。山下の成長が鳥栖を飛躍させる。

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