最年長得点王へまっしぐら！C大阪・大久保が3戦連発「できすぎかなと思う」

明治安田生命J1リーグ第2節   C大阪2ー3FC東京 （ 2021年3月6日    味の素スタジアム ）

＜FC東京・C大阪＞前半、ヘッドでゴールを決め感情を爆発させるC大阪・大久保　（撮影・白鳥　佳樹）　　　
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　C大阪の元日本代表FW大久保嘉人が自身初の開幕3試合連続ゴールを挙げた。チームはFC東京に2―3で敗れ2連敗したものの、アシストも記録した38歳の勢いは止まらない。

　全盛期と変わらないキレ、そして嗅覚だった。前半14分、ボールを持ったMF坂元が顔を上げると、大久保は近くにいたDFの背後からスッと前に入る。一瞬の動きで最終ラインの裏へ抜け出し、送られてきたボールを頭ですらして古巣のネットを揺らした。

　「ボールを頭にしっかり当てると外すから、ちょっと当ててゴールに吸い込まれればいいなと。その通りになって良かった」

　自らが持つJ1最多得点を「189」に更新するとともに、自身初となる開幕3戦連発を達成。C大阪では憧れの先輩である森島寛晃、西沢明訓以来となり、38歳8カ月25日での3戦連発は、04年の三浦知良（37歳8カ月28日）を超えるJ1史上で日本人最年長記録となった。

　「（開幕3戦連発は）今まで取ったことがないので、できすぎかなと思う」。そう振り返りながらも、現在の状態には自信を示す。「ゴール前で余裕を持てていることが大きい。あと、シュートを打ったら入る気がする」。後半13分には右サイドの深い位置から折り返し、MF原川の移籍後初得点をアシスト。ただ、同14分の交代後にチームは逆転を許して2連敗を喫した。

　「2試合連続の逆転負けは痛いけど、ポジティブに捉えれば、2～3試合目で課題が見えた。早く見つかって良かったし、修正するところはしっかりと修正したい」

　開幕3戦4発。15年ぶりに復帰したC大阪の攻撃陣をけん引し、もちろん得点ランクのトップに立っている。次々と記録を塗り替える38歳だけに、J1史上最年長での得点王も夢物語ではなくなってきた。（西海　康平）

　○…38歳8カ月25日のC大阪FW大久保が自身初の開幕3試合連続得点。開幕2戦連発の時点で史上最年長だったが、同3戦連発でも06年広島FWウェズレイの33歳を更新。開幕からに限らない3戦連発は、04年神戸FW三浦知（現横浜FC）の37歳を上回り日本人最年長となった。開幕連続試合得点の最長は、同じC大阪でMF森島が98年に記録した7試合。大久保はどこまで伸ばすか。