神戸DF菊池が入魂の左足でJ1初得点　中2で東日本大震災に被災　「カズ魂」でA代表狙う

明治安田生命J1リーグ第2節   神戸1ー1徳島 （ 2021年3月6日    鳴門大塚ポカリスウェットスタジアム ）

<徳・神>後半42分に貴重な同点ゴールを決め喜ぶ神戸・菊池（右）と郷家
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　東日本大震災から10年の節目で、岩手県釜石市出身の神戸DF菊池流帆（24）がJ1初得点を挙げた。「引き分けはいただけない」と渋い表情を浮かべたが、1点を追う後半42分にゴール前の混戦から左足で貴重な同点弾をマークした。

　中学2年時に被災。1度はサッカーを諦めかけたが、横浜FCが開いたサッカー教室で三浦知良とプレーしたことで情熱を取り戻した。青森山田高では一番下のチームからはい上がり、3年時にレギュラーを奪取。大体大卒業時はJ2山口しかオファーが届かなかったが、今では昨年ACLベスト4の神戸のスタメンをつかみ取った。一つ一つ壁を乗り越え、今季掲げる目標はA代表入りという。

　次戦は10日、敵地でのFC東京戦。3・11前日の一戦では勝利に貢献し、被災地にエールを届ける。