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J2千葉 寿人有終ラストマッチ「勝利で送り出してくれた仲間に感謝」

[ 2020年12月21日 05:30 ]

明治安田生命J2最終節   千葉2―1北九州 ( 2020年12月20日    フクアリ )

<千葉・北九州>引退セレモニーを終え、チームメイトから胴上げされる佐藤寿(撮影・白鳥 佳樹)
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 明治安田生命J2リーグは20日、各地で最終節の11試合が行われ、千葉は北九州に2―1で勝利した。試合前日の19日に現役引退を発表した元日本代表FW佐藤寿人(38)は後半39分から出場。ラストマッチでも変わらぬプレーで観客を魅了し、試合後にはセレモニーで背番号11と同じ回数だけ宙を舞った。J1昇格を決めている徳島は2位の福岡に0―1と敗れたものの得失点差で上回り、初優勝を飾った。

 後半39分、佐藤の名前がコールされるとスタンドが沸き上がった。与えられた出場時間はアディショナルタイムも含めて約11分。“永遠のサッカー小僧”ははつらつとした動きでボールを追った。

 「引退を発表した3人(佐藤、田坂、増嶋)を勝利で送り出してくれた仲間に感謝したい。とにかく勝ちたいんだという思いを試合前に伝えていた」

 試合後のセレモニーでは、ビデオメッセージに目を潤ませた。仙台で同じピッチに立ち、広島では指揮官と選手としてJ1を3度制した現日本代表の森保監督は「経験をセカンドキャリアで生かしてもらえれば」とエール。広島で苦楽を共にしたペトロヴィッチ監督は「私が指導した選手の中でベストなFWです」と最大級の賛辞を贈った。

 背番号と同じ11回、仲間たちに胴上げをされた。21年間で一番の心残りだという「ジェフをJ1に戻せなかった」というミッションを後輩に託して、多くの人を魅了した男がユニホームを脱いだ。

 《増嶋も引退「タイミング」》DF増嶋竜也(35)も今季限りで現役引退することになった。10日に契約満了での退団が発表され、当初は現役続行に意欲を示していたが「今が引退するタイミングとしてベストかもしれないと思うようになった」とクラブを通じてコメントした。通算成績はJ1で265試合出場の12得点、J2では72試合で7得点。12年にバドミントン元日本代表の潮田玲子さんと結婚した。

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